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時代が変われば〜自動車教習所

自動車教習所には全く良い思い出がない。

自動車を運転するためには免許を取得しなければいけないが、その時に通ううのが自動車教習所だ。

自動車免許を取得するために必ずしも教習所へ通わなくてもよくて、運転免許試験場で行われる技能試験、いわゆる一発試験というものに合格すれば良いのだが。
誰もいない田舎道で自主練をたっぷりこなすという環境でもない限り実際は難しいだろう。

なので、免許を取ろうとなったらみんな自動車教習所へ通う。
教習所は合宿形式で短期間集中して取得する方法と、数ヶ月かけて通うスクール形式がある。
夏休みとかに短期集中で取るために合宿へ参加する人もいるだろうが、どうだろう?
友人同士で行くのであればまだしも、1人だとやっぱり教習所へ通うんじゃないかな。

長男は小さい頃から車が大好きで、当然というべきかやはり高校卒業して18歳になったタイミングですぐに手続きをして教習所へ通っていた。

さて、次男はどうするのだろう?と思っていたが、20歳を前にして
「やっぱり免許くらいは取っとくか。海外に行ったら自動車必須だしな」
とワーホリで海外留学をするためにアルバイトしている彼も重い腰をあげて先月から教習所へ通い出した。

彼らから教習所の話を聞いていて驚いたのが、講師がみんな優しくて感じがいいというのだ。
信じられない。

昔は、もう40年以上前になるけれど、教習所といえば高校の生徒指導の体育教師をさらに輪をかけたような嫌味な奴しかいなかった印象がある。
どうしてお前らそこまで上から目線なんだ。そんなに教えるのが面倒くさくて嫌々やってんだったらやめろや、という態度の奴らばかりだった。

実際、技能教習の何回目だろうか。
あまりに態度の悪い講師のおっさんと言い合いになり、挙げ句には
車降りろや、おう降りたるわい、なんやおんどりゃ、
と取っ組み合いこそならなかったがかなり揉めて、教習所の事務の人からはなだめるようなことを言われたが、あまり腹が立ったので4ヶ月近く行くのを止めた経験がある。
若かったなぁと思うが、あれはやっぱり教える側に100%問題があったと思っている。

ところがどうだろう。
今の教習所は本当に至れりつくせりで手取り足取り優しく教えてくれるんだそうだ。
いつからそんなことになったのか?
昔も今も自動車教習所といえば、都道府県の公安委員会が監督官庁なのは変わらないのではないか。
つまり警察関係で、教習所講師もおそらく元警察官のような、人を上から見る癖がついている輩が講師をしていたんだろうが、
ひょっとしたら今はそういうルートで講師になる人はいなくなったのか?
それとも何か指導があったのか。

そして、40年前の昭和時代と今では免許証を取得しようとする人数もものすごく減っているのかもしれない。
なので自動車教習所も売り手市場から買い手市場になってしまったので、地域にいくつかある教習所で入所者を取り合う形になるので、良いイメージで運営しないといけなくなったのかもしれない。
うん、きっとそうだろう。
あとは、あれだな。
講師が偉そうな態度を取ってたりしたら、すぐにパワハラだと問題になってなんならSNSで炎上するようなそんな時代の変化もあるのかもしれない。

まぁ、とにかくそんなこんなで、子どもたちは楽しそうに教習所に通っているわけで、それはそれで良いことなのだけど、
当時の奴らには一言謝って欲しいよな、と40年以上経っても思い出しだけで腹が立ってくる。
なので、せめて出来るのは、免許証更新の時に
「交通安全協会に入会されますか?ご協力お願いします」
と言われても、
「結構です」
と返すのが精一杯だ。
まぁ教習所の講師たちとは直接関係ないので大人気ないなとは思うが。

<了>



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