
SP-404 MK2のファームウェアアップデートV2.0が神過ぎてほとんど新しい機材になった
こんにちは、makoto です。
つい先日、Rolandの大人気サンプラー SP-404 MK2のファームウェアアップデートがリリースされました。
(僕が見つけたのは昨日7月2日)
旧型のSP-404無印、SXからMK2になってシルバーからブラックへ見た目が大きく変わりました。
またディスプレイが大きくなってサンプルチョップが可視化されたり、クロマチックモードでサンプルに音程をつけて記録することなどが追加されたものの、他にも要望のあったステップ・シーケンサーなどは搭載されておらず、入出力がRCAからLINEになったり、USB-Cになったりと細かいところで現代にアップデートしたくらいの感じだったのですが、
今回のV2.0アップデートはこれまでの要望が一気に実装されて、ほとんど別の新しい楽器になった、といっても過言ではない神アップデートになりました。
これで、Lo-Fiヒップホップトラックの制作だけでなく、4つ打ち系トラックの制作もSP-404 MK2だけで完結しやすくなった感じがあります。
僕もYoutubeの動画でいくつアップーデート機能のレビューを見た後、早速アップデートしてみました。
ファームウェアのアップーデータは、ROLAND公式のサポートからSP-404のページへ行くとダウンロードすることが出来ます。
<ROLAND公式サポートページ〜SP404 MK2>
https://www.roland.com/jp/support/by_product/sp-404mk2/
ファームウェアのアップデートは至極簡単。
SP-404でフォーマットしたSDカードを用意して、
ダウンロードしたアップデータを解凍して出てくる2つのファイルを
SDカードのルート直下にコピーして、SDカードをSP-404に挿入、
SHIFTボタンを押下しながら電源を入れると自動的に新しいファームウェアを認識してくれますので、
「ほんまにファームウェアアップデートするんか?」
というダイアログに「ええで」と答えると1分程度でアップデート完了。
再起動したら、
UTILITYメニュー > FACTORY RESET > SYSTEM DATA
で初期化してもう一度再起動すれば完了
ALL DATAはPADへ割り当てたサンプルも削除されますが、SYSTEM DATAの初期化では大丈夫。一応事前にBACKUPをしておきましょう。
詳細手順は、以下ページの一番下に載ってます。
追加された機能はこちら。
かなりガッツリ新機能が増えています。

なんといっても、アップデートで追加された機能で一番の目玉は、
ステップシーケンサ(TR-RECモード)が搭載されたことです。
これはMK2のリリース時から期待されていましたが、実際の初期ファームウェアでは搭載されておらず、ネット上では世界中でがっかり感が漂っていました。
ステップ・シーケンサー(TR-RECモード)には、
PATTERN SELECTボタン → RECボタン → 空PAD選択 → REMAINボタンで、REAL TIMEモードからからTR-RECモードへ切り替えが出来ます。
BPM、LENGTH(Bar数)、Shuffle値などを確認後、再度RECボタンを押下するとステップシーケンサが走り出すので、
右下のSUB PADを押下しながら打ち込みたいサンプルのロードされているPADを選択して、16ステップのPADで打ち込んでいきます。
CTRL1ノブでSUB Step(ダブルヒット、トリプルヒットやサンプルオフセットで鳴るタイミングを遅らせたり)が変更可能なので、微妙なニュアンスも打ち込むことが出来ます。
また、ステップシーケンサ(TR-RECモード)では、MOTION RECORD(パラメータ変化を記録)も追加されています。
ROLLボタンを押下しながら、CTRL2、CTRL3ノブで対応パラメータを変化させて、16ステップに打ち込んだハイハットのアクセントをリアルタイムに変更して記録することが可能です。
また、クロマチック・モードでは、LEGATOモードとPOLYモードを切り替えられるようになり、なんとPOLYモードは32ボイス同時発音です。すげー!
SHIFTボタン+PAD4でクロマチックモードに入った後、
REMAINボタンで、LEGATOモードとPOLYモードの切り替えをします。
他にも、サンプルをストレッチした時に音質劣化しないようなサウンドエンジンが追加されていたり、複数サンプルをグループ化してまとめることでパラメータを同時に変更することが出来るようになっていたり、
まだ全部の機能は試せていませんが、他にも色々と痒いところに手が届くようなアップデートとなっています。
あと、DJモードでは、長尺のサンプルを別のPADにアサインして、クロスフェードしたりとか、SP-404でDJプレイをする際の便利機能が追加されています。
うーむ、自分のオリジナルトラックのDJライブとかでは、SP-404 MK2を1台だけ担いでいけば完結するミニマルセットアップが実現しますね。
ROLAND公式のV2.0アップデート機能紹介動画を貼っておきます。
それでは!
*カバー画像は上記ROLAND公式動画からお借りしました。