いろいろな世代=地域
ここまでご紹介させていただいた
みなさんとの出会いは『いしだたみの会』という
鑁阿寺、足利学校周辺の地域住民と商店主で
構成される任意団体です。
その会長がたけやの大竹均さんです。
私が会社員だったころあまり地域活動というものに
参加したことがなく、ある意味はじめ出会った
地域団体の代表の方でした。
大竹さんは明るく、とてもユニークで
それでいてきちんと物事を考えていて…
どんどん若い人の意見も聞き入れようという
とても理解のある方と私は受け止めています。
いしだたみの会のワークショップがきっかけで
その後も大竹さんはじめ会のみなさまには
いろいろとお世話になっているのですが
特にすごいなと感じているのは…
国宝鑁阿寺のお堀の水面に映る夜桜
毎年2週間くらいでしょうか、
国宝鑁阿寺の桜を多くの方に楽しんでもらおうと
自前の機材でライトアップし
交通誘導やおもてなしをされていることです。
運営されているのはほとんどが年配の方、
決して大人数ではない会員と賛同者だけで
まだまだ寒い春の夜に準備から片付けまで
毎日やり続けることはなかなかできないと思います。
また会長とともにお世話になっているのが
井草町住民の内田さん、田野さん。
内田さんはウチダメガネのオーナーであり
井草町の自治会長のご主人と奥様。
田野さんは同じく井草町住民でムードメーカー。
そんなみなさんが大切にしているのが閻魔様。
毎年、1月と8月の16日には地獄の釜の蓋が開く日
ということで閻魔大祭をやっています。
特に井草町は世帯数も少なく、若い人は皆無な状況。
それでも昔から地域で守ってきた閻魔様大祭を
やっていることに胸を打たれ、
はじめたのが『えんまルシェ』です。
違いが大きいほどパワーは大きくなる
あちこちでいろいろと活動している人たちがいますが
多くは同世代や同じ世界感を持った人たちで
活動されているように思います。
若い人たちは、年配者は若い人の話を聞かない
年配者からは若い人たちは何もわかっていない
など地域では世代間ギャップが常に生まれます。
どっちが正解、不正解ではなく
違いを認め、それぞれの良いところを活かして
手を組めたら…。
交流する世代の年齢差が大きければ大きいほど
また違った価値観を持った人たちであるほど
交わった時のパワーは掛け算方式で
大きくなるのではないでしょうか。
私にこのことを気づかせてくれたのは
ここでご紹介した人生の先輩たちのおかげです。
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