あしかがアートクロスの作り方①
はじまりのはじまりはこんなでした。
路地裏に使われていない古民家がある。
全国でトリエンナーレ、ビエンナーレと言われる
アートイベントが開催されている。
会場となるのは廃校や古民家など。
住むには難しい建物でもアートの力で
素敵に彩られている事例も多い中
足利でもこう言った場所をお借りして掃除して
アーティストが作品を展示してくれることで
アートで建物が素敵になるのではないか。。。
けど、アーティストとの関わりもなく
そもそも場所だけあればいいものではないような。
そこで、まず学芸員資格を持ち
将来的にキュレーターになってくれそうな人を
探しはじめました。
と言っても、外部の専門家ではなく
あくまで内部で一緒に歩んでくれそうな方。
前にデザイナー選びについても書きましたが
基本的に私は今後長く一緒に歩んでくれる
仲間を増やすことに重点を置いてます。
経験値の高い言わば誰もが認めるようなプロに
依頼する方が、仕事は早く進むけど、
一緒に作り上げていくというカタチにはならない。
結果としてどこかの焼き直しのようになってしまい
結果として長く続くものにはならないのではないか
と思うからです。
そんな時に出会ったのが山下さんです。
まずは山下さんとどんなものにしたいかを
ケンケンガクガク。。。
共通していたのは『足利でしかできないもの』
を目指そう!ということでした。
その上で協力してくれそうな人、協力してほしい人
関係しそうな人たちのところへそれぞれ相談に。
こちらは作家さんたちをご案内したときの様子。
アートクロスというネーミング、ビジュアルなど
二人ではなかなか定まらないところは
足利出身のデザイナー、イラストレーター
惣田さん、鶴見さんに協力いただきました。
アートクロスとは
アートを核として、まち歩きをしながら
暮らしをみつめること
流行りのアートイベントをやりたいわけではなく、
衣食住に充実した足利だからこそ、暮らしとアートが密接につながるということを体感してもらいたい
まち歩きをテーマとすることで
展示会場やギャラリーという点だけでなく
誰もが普通の光景と思って見過ごしている
山や川などの豊かな自然
足利学校、鑁阿寺など歴史の詰まった寺社仏閣
点在している喫茶店や鰻屋さんなどの飲食店
などと出会うことで、新しい気づきに繋がるのでは
アートクロスは、アートと人との出会いから
まちとアート、まちと人、人と人、
さまざまなクロス(交差)に拡がっていくことを
目指し企画、準備し
あしかがアートクロス2018を開催しました。
アートクロスのスタートとして足利商工会議所を
足利・愛のメッセージの入った縄でぐるっと縛る
家縛りプロジェクトを松本春崇+hmpに
プロデュースしていただき、
足利工業高校産業デザイン科の生徒さん
わたらせTVの職員さん、
そのほかたくさんのボランティアのみなさんと
汗をかきながら一緒に作り上げました。
数年前から足利へ発表の場を移したCON展には
50名以上の作家が10会場で展示いただきました。
はないけ作家とうつわ作家による
空間インスタレーション『はなうつわ』は
ライブはないけ、ナイトツアーなど様々な表情の
古民家をみることができました。
足利出身の丸山浩司率いるメンバーによる
『知と力』は
古民家と織物工場を展示いただきました。
菊地武彦氏、田沼真澄氏、牧田草平氏による
『古民家に棲む』では築100年以上の古民家を
それぞれの表現で作り上げていただきました。
restaurant &bar BROSでは足利出身の
イラストレーターのマツザワサトシさんに
展示いただきました。
元お好み焼き屋では足利にゆかりのある
長尾氏率いるグループ古径に展示いただきました。
文星芸大では古民家をスケルトンにした上で
壁床天井をぐるっと和紙でくるむ家プロジェクトを
開催してくれました。
ちなみに文星芸大が建物をスケルトンにする際
ご助言いただいた大工さんの縁で
足利出身のジャズピアニスト板橋文夫と
舞踊家田中泯による織姫神社でのパフォーマンスも
行うことができました。
趣旨に賛同してくれた作家さんや団体のみなさま
会場として快く建物を貸してくれた家主さま
実行委員として支えてくれた関係者みなさま
どんな風になるかもよくわからない中
お手伝いいただいたサポーターの皆さま
初めてにも関わらずご来場いただいた皆さま
そして協賛いただきました皆さま
たくさんの方のご縁に助けられた1回目でした。
そうそう、
1回目のアートクロスは各団体等によるリレー方式ほぼ毎週変わる会場を、手書きでマップに書き込み
印刷し会場で配布。会場入り口付近には看板や
ルート案内をつけたり、手作り感いっぱいでした。
さて、次は2回目。
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