大学受験物理の参考書・問題集紹介【一発逆転勉強法】
はじめに
今回は独学のための参考書と問題集のおすすめをしていきます。
ポイントが3点
1.問題集の解法ごとにグループ分け
本屋で問題集を見たことがある方は分かると思うんですけど、〇〇流というのが色々あります。解法にちょっとばらつきがあるので、まずはその解法ごとにグループをまとめます。
2.レベル分けした参考書の紹介
全部で3グループあるんですけど
ⅰ.文系で物理基礎しか使わないグループ
ⅱ.理系で物理が超苦手、理系だけど物理基礎しか使わないグループ
ⅲ.理系で物理を得点源にしたい、得意科目にしたいグループ
この3グループに分けて参考書します。
3.問題集の紹介
ⅰ.浜島流解法
ⅱ.漆原流解法
ⅲ.橋元流解法
ⅳ.無所属解法
それぞれの参考書・問題集の紹介をする時に、それぞれのメリットとデメリットも紹介。最後まで見て全体を把握していただいた上で、本屋で中身を見てください。その後、どのパターンで今後進めていくか皆さんで決めてみてください。
0.私の現役時代の経験談
高校時代に学校の授業を受けてても「わかるようでわからないな」っていう状況が結構続いてました。一応高校2年生から物理の授業が始まりました。半年~十ヶ月ぐらいはその状況が続きます。その時に「このままだとやばいな」と思って、参考書を買うために本屋に行きました。一応私は橋元流を選んだんですけど、その時に一気にその参考書を読んで、その後問題を解いて、徐々にやったことの意味がわかるようになってきました。これで独学で一気に進む流れが完成するという感じになりました。その後模試があったんですけど、その模試で満点を取れるようになりました。学校の授業のだと、ペースを学校に握られてしまいます。独学でやれば一発逆転も可能なので、ぜひ独学でやろうと思う方は、今回の参考書と問題集を参考にしてみてください。
1.問題集の解法ごとにグループ分け
まずは問題集における解法ごとのグループ分けをします。
全部で4グループあります。
①浜島流
問題集だと
「物理のエッセンス」
「良問の風」
「名問の森」の3冊
②漆原流
問題集だと
「漆原の物理明快解法講座」
「最強の99題」の2冊
③橋元流
問題集だと
「橋元流解法の大原則問題集」
④無所属
問題集だと
「セミナー物理」
「リードα」
「重要問題集」など学校でよく配布される問題集
この4グループに分けて、後ほどそれぞれの問題集の説明に移ります。
まずはレベルごとの参考書の紹介から。
2.レベル分けした参考書の紹介
レベルごとの参考書紹介です。
ⅰ.文系で物理基礎しか使わないグループ
●デメリット
・ちょっと分厚い
・数式が少ない
(計算問題とか解くときにはこの参考書だと数式が少ない分、
実際解く時どうやればいいのか迷うかもしれない)
●メリット
・内容は読みやすい
・見開きの右半分が図や絵になっている
・イメージは湧きやすい
●デメリット
・問題はちょっと少ない
・入試レベルにはちょっと対応しにくい
●メリット
・嫌いとか苦手の克服にはかなり向いてる
・ややこしい説明がかなり省かれてる
・読みやすい
・漆原流に入るためのウォーミングアップに使える
ⅱ.理系で物理が超苦手、理系だけど物理基礎しか使わないグループ
①宇宙一わかりやすい高校物理
これは先ほどの文系と同じです
②橋元の物理基礎をはじめからていねいに
これも先ほどの文系と同じです
③浜島清利物理講義の実況中継―物理基礎+物理 (実況中継シリーズ)
●デメリット
・問題量は少ない
・橋元流よりちょっと難易度高い
●メリット
・全分野が一冊にまとまってる
・講義形式になってる
・実際の文章を読むだけで講義を受けた感覚になれ
・物理のエッセンスの著者の方なので解法の統一性が持てる
ⅲ.理系で物理を得点源にしたい、得意科目にしたいグループ
①大学入試 漆原晃の 物理基礎・物理[力学・熱力学編]が面白いほどわかる本
●デメリット
・参考書というだけあって問題量は少ない
・橋元流よりは若干難易度高め
●メリット
・しっかり解説してるのに難しく感じにくい
・解説が丁寧なのにスラスラ読める
・最も独学向き
●デメリット
・本質の理解をしたい方向きではない
・抜けてる分野もちょっとある(万有引力や浮力)
・その抜けは他の参考書もしくは教科書でカバーすればいい
●メリット
・点数を取るのに特化してる
・学校のテストとかでバンッと点数を取りやすい
・イメージ重視で数式が苦手でも理解しやすい
ちなみに、抜けてる分野も補充された改訂版も出てます
3.問題集の紹介
ⅰ.浜島流解法
①物理のエッセンス(初級)
●デメリット
・下地を作らないと解説がちょっと理解できないかもしれない
・入試問題と形式が違う(小問形式)
・基礎レベルの問題はちょっと少ない
・難しいものもポンって出てくる
●メリット
・物理を習い始めの人向き
・本質を理解しやすい
・セミナーでなんとなく解いてた問題の意味が分かるようになる
②良問の風物理頻出・標準入試問題集 (中級)
●デメリット
・エッセンスから直で入るとちょっと厳しい部分がある
・エッセンスを経由しないと危険
●メリット
・難関大以外であればある程度対応できる
・解説がかなり丁寧でわかりやすい
・名問の森にスムーズにつなげることができる
③名問の森物理(上級)
●デメリット
・2冊マスターするのに少し時間がかかる
●メリット
・小問ごとに難易度が設定されてる
・解説がかなり詳しい
・中身をどういう風に理解すればいいか把握できる
ⅱ.漆原流解法(初級・中級)
●デメリット
・漆原流の解法になれてないと解説理解が難しい
●メリット
・参考書も漆原流で統一していればとてもやりやすい
・公式の使いどころや解法がとても分かりやすい
・独学でやるのであれば最も効率的
●デメリット
・他の解法から始めると戸惑うかもしれない
●メリット
・漆原流で統一した人はとてもやりやすい
・公式を使うまでの過程や考え方が分かりやすい
・思考方法が分からない人は解決する
ⅲ.橋元流解法
①橋元流解法の大原則問題集―橋元淳一郎の物理(初級・中級)
●デメリット
・本質的な理解には向いてない
・入試レベルの問題は少ない
●メリット
・解法がシンプルで使いやすい
・定番問題が多い
・短期間で点数に直結させやすい
ⅳ.無所属解法
●デメリット
・解説が丁寧ではない
・独学で進めるのは厳しい
・解法に統一性がない
●メリット
・基本から応用までの問題量が非常に多い
・アプローチの違う問題の練習ができる
・エッセンスと良問の風の間で弱点つぶし演習に使える
●デメリット
・解説があまり詳しくない
・ここまで下地を積んできた人向け
・問題が無機質(メリットにもなる)
●メリット
・その年の入試問題で構成されている
・その年の入試の傾向を知れる
・無機質な問題に慣れるので入試で戸惑わない
4.まとめ
どの解法を選んだとしても、最も大切なのは
【選んだ参考書・問題集を使いこなせるようにする】
ということ。
参考書を買ったら、問題集を何周も解いたら大丈夫ということではない。
参考書を買って、独学で進めるときに意識してほしいポイントは
・中身を少し読んで、自分に合うものを選ぶ
・何周やるかではなく『使いこなせるまでやる』
・人に説明できるレベルまで仕上げる
みんなが学校の授業でペースを握られて進んでる間に、自分の力で独学で進んだ人は成績が間違いなく上がる!
いろんな問題集に手を付けるのではなく、これ!と決めた解法を徹底的に使いこなす勉強を進めていきましょう!
独学で物理をガンガン進めて、周りの人をぜひ驚かせてみてください!