見出し画像

Nutanix環境のVMをSaaSを使ってバックアップ・リストアしてみる その②

前回の記事の続きになります。前回は環境構築として、バックアッププロキシを立ててNutanix環境とクラウドサービスであるABSとを接続するための設定を行いました。
今回はABS側でバックアップを取るためのジョブの作成を行っていこうと思います。

バックアップ設定

画面左側にあるAll Virtual Machinesをクリックし、仮想マシンの一覧を表示します。
バックアップ対象とする仮想マシンを選択して、Configured for Backupを押します。

各項目について設定を行っていきます。

Administrative Groupを押します。
上のようにGroup名を付与します。グループ名は管理対象の環境をグループ化して管理するために使います。
Backup Policyを作成するので、Backup Policyを押します。
定義するBackup Policyの名前を付けます。[Next]を押します。
バックアップを取得する間隔、開始時刻、許容されるバックアップウィンドウ、最大の帯域幅を定義します。[Next]を押します。
バックアップのRetention(保持期間)を定義します。[Finish]を押します。
バックアップ設定に問題がなければ、[Save]を押します。
バックアップ設定が完了しました。

以上のような形で非常に簡単にバックアップに必要な設定をすることができます。操作や設定項目が多くない分、ちょっと手の込んだ操作(例えばバックアップ実行前にプリスクリプトを流してサービスを停止してバックアップし、バックアップ完了後にサービス再開のためのポストスクリプトを流すなど)まではできないので、単純に丸っと仮想マシンをバックアップしたい、というような場合に使う形になるかと思います。
バックアップを外部に保管する要件があるような場合は、ABSはオンプレの環境からパブリッククラウド上にデータを保管することができるので、外部保管の要件を満たすことができるのではないでしょうか。ただ、当然の話ですがインターネットに出られない環境の場合は、ABSは利用できません。

ということで、今回は短いですが、Nutanix環境のVMをSaaSを使ってバックアップ・リストアしてみる その② についてお話をしました。次回で最後となりますが、次はこのバックアップ設定を使ってバックアップを取得し、取得したバックアップからリストア操作を行い、その手順と結果を書こうと思います。
その②はこれで終わります。

いいなと思ったら応援しよう!