見出し画像

すし亭

こうちゃんは、美味しいお寿司を食べると目を瞑って上を見上げて美味いって言ってたね。

あやちゃんはサーモン3丁って、連チャンで頼んでて、みんなびっくりしてたんだよ。

家族の誕生日は、すし亭で祝うことにしている。お寿司の握りが絶品なのだ。

暖簾をくぐり、店内に入るとカウンターはいつも賑わっている。海鮮の匂い、少しお酒の香りもして、お腹がぺこぺこだ。

程なく待って、カウンターに通される。目の前には生簀もあり、その場で調理して握ってくれるスタイルだ。

へい、いらっしゃい!若い寿司職人の声が店内に響く。ひとりひとりに笹の葉のステージが用意される。

私はまず瓶ビール。アサヒだ。子供たちとお母さんは熱いお茶。メニューを見ながら、依頼メモに書いていく。

茶碗蒸しとあさりの赤だしは定番だ。

私は、たまご、あん肝、はまち、鮪、かっぱ巻きを頼んだ。あと中とろのお刺身。まさに自分へのご褒美である。

子供達は、サーモン、鰹、のどぐろ、寒ぶりなどを頼んでいる。お母さんはいつものカニサラダ。遠慮なくみんなで食べるお寿司、格別だ。お母さん、いつもありがとう。最高に楽しい時間である。

ビールを子供達が継いでくれる。日本酒は加茂鶴を熱燗でいただく。お寿司に日本酒、最高だ。体が芯から暖まる。

こうちゃんはがりが好き。みんなのがりをお裾分け。でもまだ足りん。寿司職人の兄貴に追加。笑い。

天ぷらも美味しい。さつまいも、車海老、キス、茄子などをいただく。天つゆもいいが、塩もいい。とにかく上品な天ぷらをいただいて、ほっとする感覚もあり、至福の時である。

締めは、中とろ、中とろ炙り。まさに溶けるような食感。甘みもあり絶品である。

こうちゃんがまた目を閉じて頷いている。

熱いお茶をおかわりして、お愛そだ。

いまは15,000円くらいだろうか。最初に15,000円を超えたときは、お母さん、びっくりしたね。

子供達の成長も感じ取れる。

心も体も暖まり、最高の夜である。また、来たい。何度も、何度も。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?