見出し画像

解離しやすい体質について

あまり耳慣れない言葉だと思いますが、解離すること自体は誰にでもよくあることなのだそうです。
わかり易い例を挙げると、「ランナーズハイ」の状態は、まさに解離した状態なのだそうです。ランナーに限らずスポーツ全般に言えることだと思いますが、
熱中して動いている時には気付かなかった血豆や擦り傷などが、
ふっと我に返ってから急に痛みを感じた経験、ありませんか?
まさに、それが解離現象です。
感じるはずのことを感じなくなってしまっている状態、それを解離と呼んでいます。

精神障害として有名な例では、
多重人格を持つ人は解離を激しく起こしています。
人格が入れ替わった時、少なくとも表面的な意識の上では、
「自分の人格が入れ替わった」と気付いていません。
だからこそ、我に返った時、
身に覚えのない言動の跡を目の当たりにして本人が戸惑ってしまうのです。

ランナーズハイのような、誰でも比較的自常生活の中で起きる解離もあれば、
多重人格のように精神医療で治療の対象となる深刻な解離もあり、
ひと言で「解離」と言ってもさまざまです。
私の場合は、主治医から指摘されるまではあまり自覚していませんでしたが、単純に(主に脳が)疲れてくると自動的に解離を起こしてしまいます。ボーッとしてしまい、人から何かを言われても頭に入ってこなかったり、逆に五感のあらゆる情報が一切フィルタリングできずに一気に全部入ってきてパニックを起こしてしまったり。
どちらの場合も、結果的に身動きがうまくとれなくなり、固まってしまいます。
ちょうど、コンピュータの“フリーズ”状態に似ています。
コンピュータはフリーズしている時、表面上は動かなくなってしまったように見えますが、内部では実際に処理能力が急激に落ちているか、または、同時に処理しようとしていることがキャパシティを超えてしまい処理しようとはし続けているのですが、折り合わず進められなくなっています。
厳密に言えば、前者のような状態を自己防衛反応として起こしている状況を解離と呼ぶのだと思います。

簡単に言えば、自分の感覚を自ら遮断して、
痛みとかつらさを感じなくしているわけです。
だから、もうろうとしてボーッとします。
ほとんどの人は、余程強いストレスを受けない限り、そのような状態にならないそうですが、
私の場合は、ちょっとしたストレスが重なっただけでも早い段階で解離してしまう体質なのだそうです。
疲れてくると、視界がコマ送りで飛び飛びのようなカクカクした見えかたになります。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?