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【ヒトコト読書】一流の頭脳/アンダース・ハンセン

【ヒトコト読書】はワンフレーズだけでもアウトプットすることをテーマに色んな一冊を紹介する記事です。
↓今回はこちらの本

①この本を読んだ理由。


2021年に中小企業診断士の資格を取得しました。

この資格取得には2年半で2000時間を勉強に使い、何とか合格することができました。

勉強することの楽しさを実感し、これからも自分の人生のために勉強を続けていきたいなと思っています。

「この本を読んで脳の扱い方を知り、効率よく勉強を進められたらいいな」と考え、今回手に取りました。


②最高のソリューションは「運動」。


脳の力を最大限活用するための最強の方法が「運動」です。

集中力UP、ストレス解消、認知症予防など、現代の人間が乗り越えたい問題には「運動が最高のソリューション」となります。

私たちの脳の作りは、かつてサバンナで生活していた12000年前からほとんど変化していません。

サバンナで生活していた時代は「身体を動かして食料を獲得する」必要がありました。

生存により種を保存するために、身体を動かす必要があったのです。

骨や筋肉と同じく、脳も身体を動かすことで成長を続ける仕組みになっています。


1万2000年前と聞くと、とても遠い昔のように感じますが、生物の進化過程ではまだまだ短い期間。


その短い期間の間に様々な技術が進化してしまいました。

しかし、人間の身体のプログラムには未だサバンナでの生存本能がインプットされているのです。

脳トレよりも運動の方が実は、脳には良い影響をもたらします。


これだけ聞くと「何か胡散臭いんじゃないの?」と感じる方もいらっしゃるかもしれません😅


そんな疑問を解消するために、著者のアンダース・ハンセンさんが数々の実験結果、データをまとめて発表されているのが本書です。


③運動で「ストレス解消」。

運動は「ストレス解消」に大きく影響します。

人間が心理的ストレスを感じた時に出る物質が「コルチゾール」です。

このコルチゾールは運動によって体に負荷がかかった時にも分泌されます。


心理的ストレスによってコルチゾールが分泌されることは、人体にとってはあまり望ましいことではありません。

しかし、運動によって体に負荷がかかり、その結果、コルチゾールが分泌されるのは望ましい反応です。

週に2.3回、30分〜45分程の有酸素運動を習慣付けることによって、運動時のコルチゾール分泌量が徐々に下がっていきます。


そして何と、運動時以外で心理的ストレスを受けた時のコルチゾール分泌量も下がっていくのです。


④運動で「集中力UP」。


運動は「集中力UPにも大きく影響します。

集中に大きく関わるホルモンが「ドーパミン」です。

ドーパミンは「ポジティブホルモン」とも呼ばれ、「周囲の雑音を掻き消す」はたらきをしてくれます。

ドーパミンが分泌される主な行動には、食事や性行為などが挙げられます。

食事や性行為は「種の繁栄のために必要な行動」です。食事はエネルギーを作るため、性行為は子孫を残すために必要ですね。

「運動」もこの行動に属します。運動は食料を確保するため、身の危険から逃げるために必要な行動です。

運動・食事・性行為などの行為を行うと「この行動には価値がある」と脳が判断します。

その結果、報酬として「ドーパミン」が分泌されます。


20分以上の運動、できれば「心拍数を上げる」運動をすることでドーパミンがより分泌されます。

1.「生存のために価値がある行動をしている」と脳に思わせることでドーパミンを分泌

2.ドーパミンが周囲の雑音を掻き消し、集中力UP

この流れで運動が集中力UPに影響しています。

運動してから仕事、勉強に取り組むとより成果が高まるかもしれませんね。


⑤どれだけ運動すればいい?

運動が脳に良いことは何となくわかっても、いったいどれだけ運動すれば良いのかが気になりますよね。

実は、脳に最も良い影響を与える運動量・運動時間には明確な答えが出ていないということでした。

今後の研究が進むことを望むばかりですね。


しかし現時点で最大限の効果を得るための条件は次のようになると著者は述べています。

それが「週3回、45分以上の有酸素運動」です。

しかしこれ以下の運動量でも、やらないよりはやる方が絶対に効果があるということ。


少しの運動から挑戦し、成果を感じながら続けてみることが理想的かもしれませんね。


⑥ボクの個人的な感想。


脳のソリューションが「運動」ということで、本を開いた瞬間から驚きを感じる一冊でした。

ボクは趣味として、ウォーキングや水泳を行っていますが「体を動かした後の頭がスッキリする感覚」がこのようなメカニズムだったのかと腑におちました。

今回紹介した他にも、うつ病への効果など「運動のスゴさ」が数多くのデータを元に紹介されています。

気になった方はぜひ一度手に取って読んでみてくださいね。

最後までお読み頂きありがとうございました。次回の記事もぜひご覧ください。

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