【ヒトコト読書】あやうく一生懸命生きるところだった
ヒトコト読書は”ワンフレーズだけでもアウトプット”をテーマに色んな一冊を紹介する記事です。
↓今回はこちらの本
①この本を読んだ理由。
今後のキャリアを考える中で自分の興味を見直し、「働く人の心を支えたいかも…?」という一つの思いが出てきました。
まずは現在、”世の中で人気の心の本”にはどんなことが書いてあるんだろう?と知るために手に取りました。
②著者はどんな人?
著者はイラストレーターで作家のハ・ワンさん。サラリーマンとイラストレーター、二足の草鞋を履いて生活してこれらました。
40歳のある日、会社を退職。なぜか?特に理由はありません。
社会の風潮に違和感を抱き、退職。
イラストレーターの仕事を続けるも「もしかして絵を描くのもそんなに好きじゃないかも…」と感じることも。
とても正直で人間味があり、親しみやすい方だなぁと感じました。
③”諦める”流儀。
著者は韓国に有名美術大学であるホンデ大学出身。
大学へのうわさや評判もあり「入学すれば人生勝ち組!」と考え、3浪して入学。
しかし実際に入学すると、学費を稼ぐためのアルバイトに時間を費やす日々。「大企業からのオファーが沢山来る」というウワサも全くの事実無根でした。
「これしか選択肢がない!」と妄信してしまうことが悲劇の始まり。
一つのことに執着し過ぎず、少し顔を上げて周りを見てみると、景色が広がっていることを感じられます。
夢に向かって努力するのはとても有意義なことです。
しかし、それが「失敗に耐えがたい夢ならば、執着せずに諦めてみることも勇気」だと著者は書かれています。
④一人になりたいのは、疲れているから。
人間は日々、たくさんの人と接しながら生活しています。
そんな中で「ひとりになりたい」と感じるのは人間関係に疲れている証拠です。
確かにその通りです。
本来人間は、他社とコミュニケーションをとりたくなる生き物のはずです。
一日の中になるべく「ひとりの時間」を作り、余分な人間関係により傷ついた心を治癒する。
心を治癒し、そしてまた人間関係を楽しんでみる。そんな風に生きていけたら理想的です。
⑤辞めてみる勇気。
・副業しながら、企業を目指す
・転職先を決めてから、退職する
どちらも非常に合理的でリスクの少ない行動です。多くの人がこのように進めていくべきだと考えているかもしれません。
もちろん、この方法で物事を進めていくことが向いている人も居ます。
しかし世の中には「一つ終わらせてやっと、次のことが考えられる」タイプの人も大勢います。
40歳で理由もなく退職した著者自身がそうでした。
世間の出す正解や”低リスク”に惑わされず「一つ終わらせてみる」ことでまた次の希望が見えてくる。
”苦しみながら耐え忍ぶ”美徳を捨て、「辞めてみる勇気」が大切なのかもしれません。
⑥ボクの個人的な感想。
40歳で退職。今は貯金も減っていくし、いつかは働いて収入を得なければ生きていけないかもしれない。
それでも、退職前と見える景色が違う。もしまた働くのだとしても、以前より「人生を楽しむ」ことができるかも。
このような感覚がとてもリアルで、人としてとても魅力的な方だなぁと感じました。
頑張る、頑張れることはとても有意義なことだと思います。
ですが、何かに執着することで大切なカラダや心を消耗してしまったり、将来の希望を失ってしまうことはとても勿体ないことです。
「こんな人も居るから大丈夫だよ」と、温かく寄り添ってくれる一冊でした。
最後までお読み頂きありがとうございました。次回の記事もぜひご覧ください。