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ガチで作った手揉み茶

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佐々木香織インスタグラム instagram 


プロローグ

ここ数年、本当にたくさんの茶産地を訪れる機会に恵まれました。
しかし、日本で一番多くの茶が生産されている鹿児島県には未だ
足を踏み入れていませんでした。


関東で行われたお茶のイベントや、SNS上で交流のあった
香輝園の川口茜さん

いつか鹿児島県に行く機会があったら、真っ先に茜さんの所へ行きたいですとラブコールを送らせて頂いていました。

ある日、メッセージを頂き、秋冬位に鹿児島へ訪れたい旨を伝えると

「一緒に緑茶を手揉みでもしますか?」という返答が。

この時ふと思いました。

私と茜さんだけで手揉み茶作りも、もちろん楽しいと思うけれど
皆で一緒に手揉み茶を作って飲んだりすることが出来たらもっと楽しくなるんじゃないかなって。

その気持ちを茜さんに伝えると
コロナ渦ではあるけれど、手揉み茶を作るイベント計画をしてみよう!
ということになりました。

手揉み茶を作るためのお茶がこの時なかったそうなのですが、茜さんが福岡県八女市の茶生産者、徳永さんから頂いたお茶があるのでそれで作ろうというお話になりました。

八女市の徳永さんとは手揉み茶を通して、これまで色々なご縁がありました。少しその話をさせてください。

八女市の笠原地区の風景



第二の故郷、徳永さんとのご縁



私にとって福岡県八女市は第二の故郷のような場所。
1ヶ月にわたり住み込みで茶の農作業を経験した初めての場所でもあります。

八女に行くと「香織さん、元気だった?また春に来るの待ってるけんね。」
と温かい言葉をかけてくださる農家さん。

お茶を購入させて頂いたり、野菜などを送って頂いたり。
今では親戚のようなお付き合いをさせて頂いています。


一番初めのキッカケは天空の茶屋敷さんのHPでした。

お茶のためにできることをしたい。
そう思って色々調べていたところ農作業応援隊という茶農家さんの手伝いをする取り組みがあることを知りました。

茶の作業が最も多忙になる春の時期に約1か月間、本格的に住み込みで農作業をしたいと思っていた私は、前年の秋に下見に行くことにしました。

町で一番大きなお祭り「笠原まつり」の時期に来ると良いよ。
と教えて頂いていた私はどんなお祭りかとても楽しみにしていました。

祭りの会場では屋台からバンド演奏、かっぽ酒などいろいろなものがあり
お客さんも沢山いて大盛況。
そんな中、私は手揉み茶を作っているブースを発見しました。

お茶が大好きで、手揉み茶のことも大好きだった私は
少しうっとおしいくらいに
お茶を作っていたその方に”手揉み茶愛”について沢山語ってしまいました。


「このお茶購入することはできますか?」

「残念ですけど、今日は実演だけで販売はないんですよ」


仕方なくブースを後にし、バンドの演奏を見ようと向かっていると
肩を叩かれました。
振り返ると白い紙コップに今できたばかりの手揉み茶が入れられていました。

「差し上げます」


私は本当に本当に嬉しくてお礼を言ってその場を去りました。

八女伝統本玉露の茶畑


次の年の春、再度八女市を訪れました。

ある農家さんから八女伝統本玉露の茶摘みをやってみないか?と誘われ是非是非やらせてくださいとお願し
茶畑に行ってみると、何ということでしょう


「あれ?笠原まつりでお会いした方ですよね?」


あの時、手揉み茶のブースでお茶を作り、白い紙コップに手揉み茶を入れて渡してくださった徳永さんが目の前に立っていたのです。
奇跡の再会でした。

奇跡、ご縁に導かれ
今、この手揉み茶を作るというイベントにつながっている

熱が高まっていくのを感じました。

茶摘みをしている所


夢の実現と確信


どういうイベントにしようか。
その話し合いをしていた時の茜さんの言葉が忘れられません。

最初から最後までお茶を作るっていう経験をしてほしい。
お茶ってこんな香りがするんだ。こんなに作るのが大変なんだ。
鹿児島ってこういう所なんだ。」

「色々感じてもらって、また次も来てみたいなとか、お茶買って見ようかなとか広がっていったら嬉しい。

私はそのためなら5年位待てる。」

これを聞いた時、私は茜さんの夢を一緒に叶えたいなと思いました。
絶対に楽しいイベントになる。
そう確信した瞬間でした。


手もみ茶の会場(横川Kito)


イベント当日



今回のイベントは横川Kitoさんというカフェ&ゲストハウスのスペースをお借りして行いました。

手揉み茶を作る「ほいろ」という機械は、茜さんのオリジナル。カスタムメイドのほいろ。

少し小さめで一人で手揉み茶を作りやすい大きさなのだそうです。かっこいい!!

茜さんご本人とカスタムメイドの「ほいろ」


朝の10時前にお茶の解凍をするところからスタートします。
最初は凍っていて水気がたっぷりあったお茶が少しづつ水分がなくなっていきます。

揉む手の向きが反対方向になってしまったり、力がうまく入れられなくて悩んだりしている中でふと

「あ!私がいつもマッサージでやっている、あの感じですね!」

とご自身の得意なことと繋がって一気にうまくできるようになったりします。

参加者の皆様、真剣です。


今やっている作業は「葉ぶるい」これからやるのは「祖揉」など
手の動きと作業の意味なども教えて頂きながら少しづつ変化していく茶。


「まだ出来上がっていない茶を飲んだらどうなりますかね?」


こんな実験もなかなかできないことなのでやってみました。
作り途中のお茶も既にお茶の味わいと香りがしっかりあって美味!

作り途中の手もみ茶
葉っぱの形状が摘んできたばかりの茶のよう。


仕上がりが近づくころには疲れ果て、失敗したらこれまでの努力が水の泡になるといって「やりたくない」方が続出していましたが
夕方17時ころ、ようやく完成することが出来ました。

最後に出来上がったお茶の試飲。
とても繊細で上品で優しく甘い。
岩をなめた時のようなミネラル感が感じられるお茶になっていました。

手もみ茶完成!


クリスマスの飾りが美しい。
皆さんで試飲。心込めて淹れさせていただきました。


ご参加いただいた皆さん、茜さん、本当にお疲れさまでした。
ありがとうございました。


「ほいろ」の裏にサインをして
皆さんと記念撮影


最後に


香輝園では茶の他に、シイタケやお米なども作られています。
今年の秋整枝(秋にチャノキを剪定する作業)のタイミングは
他の人たちはやるのが早すぎて、茶の木が冬眠する前に次の年の春の芽が出てしまいました。

シイタケの栽培をしていると
シイタケがこの位になって来たからお茶もそろそろ整枝のタイミングだとわかったのだそうです。

季節の移り変わりを一つの方向からだけではなく
様々な方向から注意深く観察し

作業の一つ一つの理由や意味を理解し
茶づくりに情熱を注ぐ茜さん。

そんな彼女の姿も、この手もみ茶から感じてください。 

茜さんが生産するお茶、シイタケ、お米については
コチラから
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手もみ茶の淹れ方


手もみ茶・・・1パック(5g)
湯・・・50cc
温度・・・45℃
時間・・・2分30秒 

【2煎目】
50cc  60℃  30秒
【3煎目】
50cc  70℃ 30秒
【4煎目】
50cc  80℃ 30秒
【5煎目以降】
50cc  熱湯 30秒

【淹れ方】
・お好きな茶器に手揉み茶1パック(5g)を入れ、ゆっくりとお湯を注ぎます。
・蓋をして、時間になったらカップにゆっくりと注いでお召し上がりください。8煎くらいまで楽しめます。
・出がらしは捨てずに、食べることが出来ます。塩やポン酢などをかけてお召し上がりください。

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