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輪島塗をイメージした装画&上製本&金の箔押しが光る『あえのがたり』は今、買っとけ
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能登半島地震チャリティ小説『あえのがたり』
まだ読んでませんが、能登半島北部の能登町に伝わる祭事「あえのこと」だとピンときたのですぐ買いました。
そして、新進気鋭の作家の書き下ろしが10本も読める…!贅沢な企画です。
私が「あえのこと」を知ったのは、みんなの一箱図書館さかいめで販売していた『いーじー大波小波』(乃波木 著)を読んだから。
能登半島北部の能登町に伝わる祭事「あえのこと」は、田の神を自宅に招き入れ、お風呂や宴会でもてなす不思議な祭りです。「あえ」は「おもてなし」を意味する方言だそうです。
たまたま自宅にあった『日本お祭り紀行』(椎名誠 著)にも「あえのこと」を紹介する記事があったんですが、そこに人がいるように振る舞い、声がけしながらもてなす摩訶不思議な奇祭の記録されていました。
それが、能登町で育った乃波木さん視点だと、これだけ鮮やかで美しい実り豊かな環境であれば、そこで暮らすだけで神様の存在を意識してしまうのだろうなと「あえのこと」が特別な祭事とは感じなくなりました。
…長くなりました。私が『いーじー大波小波』と『日本お祭り紀行』を読んでいたから『あえのがたり』に反応できたんだと思う。
『あえのがたり』の著者の印税相当額と講談社の売上相当額は、能登半島の復興支援に寄付されるそう。
表紙に使われている装画は、加藤シゲアキ氏が「輪島塗」をモチーフに描いたものらしいです(多才!)。その上、今は希少になっている上製本、ずっしりとした装丁、
まさに、THE ハードカバー!
帯に施されたゴールド箔!! キラキラ!!!! ブツとして持っておきたい一冊!
エディトリアルデザイン好きも唸る、うれしいこだわりです。
このこだわりは、作家陣の道楽…もとい、書籍はこうであってほしいという願いのようにも感じます。
実際、Kindle版は未発売なので、その判断はあえてのことではないでしょうか。
とにかく、いま勢いのある新進気鋭の作家陣が1万字書き下ろし×10本なので、これは買って損はない一冊です!(多分、まだ読んでないけど)
今村翔吾/ 小川哲/ 加藤シゲアキ/ 朝井リョウ/ 麻布競馬場/ 荒木あかね/ 今村昌弘/ 佐藤究/ 蝉谷めぐ実/ 柚木麻子
2024年1月の直木賞選考会の夜に集まった3名の同世代の作家たちの呼びかけではじまった本企画のテーマは、「おもてなし」。『あえのがたり』というタイトルは、能登地方に伝わる伝統儀礼「あえのこと」から発想されたものです。「あえのこと」は「田の神様」へ感謝をささげる儀礼であり、「あえ=おもてなし」「こと=祭り」という意味があります。物語という「あえ=おもてなし」を皆さんに届けようというコンセプトから本書の企画はスタートしました。
発起人は、今村翔吾、小川哲、加藤シゲアキの3名。2024年1月、能登半島震災直後から動き出した企画というのにも痺れます。
参加作家一覧に、フジテレビで放送されていた加藤シゲアキMCのテレビ番組「タイプライターズ」での縁も感じます。
そして、『いーじー大波小波』は、みんなの一箱図書館さかいめでラスト一冊販売中です!こちらもよろしくお願いします。
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