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私は無駄を味わいつくしたい『ライムスター宇多丸も唸った人生を変える最強の「自己低発」 低み』

『ライムスター宇多丸も唸った人生を変える最強の「自己低発」 低み』
この夏、一番無駄な読書でした。ラジオの投稿コーナーをまとめた本で、「低み」とは以下を指すそう。

他者に不快感を与える可能性があるが、法律を遵守し、自己完結しているため、具体的な問題は起こらない行為、もしくは考え方のこと

『低み』より

この本に登場する人の多くが、自身がやっていることについて指摘されると「誰にも迷惑かけてないし」
「エコだし」

と口を揃えて言う。
読み終わると、不快だったり、???しかでない。それでありながら熱帯夜の続く部屋の片隅で、ベタつく肌と髪にイラつきながら読むのに、妙に相性が良かった。

何の得も、感動もないのに、登場人物が憎めない。
憎めないし、なぜだか学生時代のアホな友人たちを思い出す。ずーっと会ってないけど、彼(彼女)らは大人になっているのだろうか。

いや、彼(彼女)らの方が、私よりもきちんと社会人になっているはず…。

時間の無駄、なんも役に立たない、そんな読書もたまにはいいし、むしろ嫌いじゃない。

そもそも人によっては読書自体が時代遅れで無駄なことなのかもしれないし。


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森岡まこぱ
静岡県東部で執筆・編集業をしています。みなさんからのスキが励みになります!

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