『モネ 睡蓮のとき』
『モネ 睡蓮のとき』展を先日、国立西洋美術館で見てきました。
想像通り大盛況。開場に間に合わせて行ったつもりが、すでに長蛇の列。平日でも混んでるそうなので、私が行った日曜日の朝は、混んではいるものの日曜にしてはまだいい方なのかもと思いました。
〈睡蓮〉の連作を中心に、モネの晩年の芸術が並んでいました。
私が特に気に入ったのは、名前は忘れてしまいましたが、入ってすぐ4枚目あたりに飾られていた、〈柳〉の絵。色んな緑色を重ねて描かれた〈柳〉は今にも揺れ動きそうで、見ていて背筋というか首筋がゾクゾクっとしました。
きっとイヤホンガイドで流れていた、Lillyこと石田ゆり子さんの「私のモネ」という曲の相乗効果もあったのでしょう。
個人的には一番感動した作品でした。
モネは晩年白内障を患っていました。白内障は青い色が見えにくくなるそうで、モネの作品の中には赤や黄色が一面に広がる絵もありました。
視力を失いつつあったモネの、辛く厳しい世界への眼差しが感じ取れる作品もありました。当時は第一次世界大戦など困難を極める世の中でもありました。
その中で描き続けたモネの絵に対する実直さには頭が下がります。
小さな頃からたまに家族と美術館には行っていましたが、自分から進んで絵を見にいくようになったのは印象派のモネや、原田マハさんの『たゆたえども沈まず』に出てきて興味を惹かれたゴッホの絵から。
ミュシャやエル・グレコ、ルノワール、カナレットなども好きですが、今でも変わらずモネも好きです。
また機会があったら見に行きたいです。
まさに美の教養。