断想:オフサイドトラップ
サッカーにはオフサイドという反則がありまして。
球技のなかでは比較的に単純明快なルールのサッカーにおいて、恐らくこれが一番難しいのですが、まあ一言でいえば"待ち伏せ禁止"なわけです。
相手の守備陣(ディフェンスライン)よりもゴールに近い方で待って、パスを受けるのは禁止。仮にそのパスを受けてゴールしても無効、得点は認められません。
そのオフサイドルールを利用して、敢えて相手の攻撃をオフサイドに誘導しようという作戦をオフサイドトラップと言います。
守備陣が足並みをそろえて前に出て、パスを待っている攻撃側の選手が自分たちの後方に来るように仕掛けるんですね。
身体のサイズなどの問題でフィジカルコンタクトに負けても、このオフサイドトラップがうまく使いこなせれば、チームとしての失点はかなり防げるということになります。もちろんリスクはありますが。
さて話は変わって、なんとかトラップといえば、古くからあるのはハニートラップ。いわば色仕掛け、美人局というわけ。
なかにはサッカーのオフサイドトラップよろしく、フィジカルコンタクト(軍事力による争い)をせずとも、そこかしこのロビー活動でハニートラップを仕掛けて、情報戦で相手に対して優位に立とうとする勢力がありますね。
フィジカルに劣る場合はこういったトラップを多用してコンタクトを避けていくしかないわけですよ。
ところが、フィジカルが強い相手までもがこのトラップを使い出したらもう無双。怖いものなし。
いずれにしても、古今東西を問わずトラップは、ひっかかるほうが悪いんです。
そりゃそうですね。