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2021年を振り返る。自己変容とビジョンについて。

2021年が終わろうとしている今、周囲の人たちの振り返りを眺めながら、私は過去よりも未来を考えていることに気づきました。ただ、あらためて自分自身の大事なものを整理してから2022年を迎えたいと思い、noteを書くことにしました。

2020-2021年は、これまでの人生で確実に自分ではコントロールできないものに支配された年であったと言えます。ただ、その中でも自分の手の中にあるものがくっきり見えた年でもありました。

まず気づけたことは『自己変容』です。自分の外側にある課題が大きすぎて、これまで描いてきた「社会を変える」ことに対して無力感や思考停止に陥り辛い時期が続きました。しかし、1つだけ何にも脅かされずにできることがありました。それは私自身が変わること。小さなところから行動を変えてみたり、行動を変えることで考え方に変化が生まれたりすることで無力感から救われました。
そしてその自己変容を支えたものが『ビジョン』であったことに気づきました。

その過程をまとめてみたいと思います。

自己変容

私にとって「自己変容」のための最高の教科書といえば、サッカーの中村俊輔選手の著書「察知力」

「察知力」には外的な刺激による変容ではなく、ビジョンを実現していく過程で、自分自身が変化していくことで得られたものが書かれています。
何かを変えようとか、自分が引っ張って行こうとかそういった思考に基づく行動ではなく、まず自分が変わることが大事で、そのためにどんな行動を取っていったのかということが明文化された一冊です。

過去にまとめた以下のnoteと書籍は、辛い時期に何度も読み返すことで支えになってくれました。

そして、この一冊からあらためて教わったことは「ビジョン」を明らかにすることでした。

ビジョン

ビジョンとはこうありたいという理想の状態や未来の姿です。
おそらく誰にでもビジョンは存在しますが、それを明文化することで、理想の状態を実現するまでの道のりをコントロールしやすくなります

ビジョン実現のために具体的な目標を作り、その達成を図るための指標を作ったり、期日を設けることで、行動がクリアになります。

そこで、あらためてビジョンを明文化してみると「誰もがビジョンを実現できる社会」という言葉に整理されました。

私がこれまで具体的に持っていた関心ごとは「生まれによる格差」でした。「自分の責任ではないものからの支配」によって自分の人生をコントロールできなくなってしまうことをある活動で目の当たりにし、この格差の是正に取り組みたいと考えていたため「格差のない社会」がビジョンでもありました。

ただ、格差がなくなった状態がハッピーなのではなく、重要なのはその先であると私自身が体感したことで、あらためて「ビジョン」の存在を再定義したところ「誰もがビジョンを実現できる社会」にたどり着きました。

そして、とても壮大ゆえに自分一人でコツコツやっていれば達成できるものではないことをあらためて認識したことで、「どこ(誰)に」「どんな手段で」「誰と」アプローチしていく必要があるかを考えることが、自ずとネクストステップとして浮かび上がってきました。

どこにアプローチするか

明文化したビジョンの対象は「誰もが」です。

「この日本社会で誰もが必ず通る道にあるものは何だろう」

そう考えたときに「学校」だということは、私が「学校教育」に関わろうと思った時点でクリアになっていたことですが、あらためてビジョンに照らしてみてもしっくりきました。

どんな手段で

これはこれまで活動してきたことでもありますが、WEBメディア「カタリスト for edu」で 学校教育に関して、まずは知ってもらうこと。
そして2022年は知ったその先の行動をデザインできる仕組みを作っていきたいと考えました。

誰と

ここに関しては、すでにビジョンを共有してきた仲間がいます。
まずは、その仲間と共に新たな一歩を踏み出したいです。
一気に人を増やしていくのではなく、丁寧にビジョンを共有していくことで集まってくれた人たちとチームを作っていきたいと考えています。

実はこの中で「誰と」に関しては、これまで一番具体的にはせず、特定の誰かに期待も寄せていませんでした。しかし、ビジョンという柱をあらためて定義したことで、仲間とビジョンを共有した先に「手段」が生まれることを実感しつつあります。これは、2021年でもしかしたら一番大きな変化であり、私の中に増えた大事なものの1つであるかもしれません。

まとめ

2020-2021年は人生で最悪の環境に身を置くことになりましたが、その中で残った大事なものをあらためて明文化してみたことで、この先の人生の地図を手に入れることができたように思います。

今は、来年が楽しみで仕方ないというところまで気持ちが回復しました。

「誰もがビジョンを実現できる社会」を目指して2022年は進んでいきたいと思います。

2021年12月31日


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