反応しない練習|納得のできる生き方ができれば、人生それでOK。
現代の人々は、情報過多により様々なことに「反応」し、疲弊している。
その解決策はただ一つ。
「反応しないこと」である。
重要な部分を3つピックアップした。
1. 悩みの原因は「心の反応」である。
心の反応には、以下のような背景(7つの欲求)がある。
・生存欲
・食欲
・性欲
・怠惰欲
・感楽欲
・睡眠欲
・承認欲 ※現代でもっとも顕著な欲求
反応する前にまず理解すること。
①自分は「○○」をしている。(反応を確認する)
②次に自分の体の感覚に意識を向ける。(落ち着き)
③最後に、求めているのか・怒りや不満を感じているのか、ぼんやりと妄想をしているのか分類する。
例えば、
①自分は「将来に不安を感じているな」
②瞑想などで、自分自身の手足の先端までをしっかりと感じる
体の感覚で理解する。
③将来に対するわかりもしない不安を勝手に妄想しているのだと理解する
ちなみに、過去を引きずるのも「記憶に反応している」と解釈できる。
2. 「正しい理解」とは、「正しいと判断しない」理解のこと
目の見えない人たちに象を触らせたらそれぞれが違う答えを言ったように、人はそもそも一部分しか見ていない。
「あの人は傲慢だ」など、私たちに判断する資格はそもそもあるのだろうか?
判断をするのではなく、ここでも「判断した」と気づくことが大切。
3. 他人の目が気になる、人と比較するのは「承認欲」
他人の目が気になる、人と比較するのは「承認欲」が理由。
・○○と思われているのではないか、○○と思われたい
→承認欲
・自分の方がましだと思いたい
→承認欲
今対面している現実に抗うのではなく、日々の中に苦しみがあるのは当然であると考え、反応せず、理解し、「納得のできる生き方」をしよう。
感想
他者の課題は他者の課題という「目的論」に似ている。
タイトルの通り、「反応をするな」と言うことが著者の一番伝えたいこと。
そもそも私たちが感じる「悩み」は心の内側から発生するものである。
苦しいことがあっても「反応する」のではなく、「理解する」ことに努める。判断、妄想も悪いことではないが、そのようなときも「判断している」「妄想している」と気づき理解することである。
反応せず、理解することで問題の本質に気づき、その問題には必ず対処できる。課題の切り分けができる最高の方法だと思う。