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「地方創生」から10年。地域リーダーたちの本音を預かってきた

8月最後の週末なのにあいにくの台風ですね。

いまのところ、私が住んでいるさいたま市はあまり影響出てないのですが、私自身は少し影響出ています。低気圧になると身体がだるくなるんです。なので大人しく家でnoteを書いて過ごしています。

さて、政府が2014年9月から始めた「地方創生」がいよいよ10年の節目を迎えます。政府の総括が6月に発表されました。そのポイントを引用します。

地域によっては人口増加等をしているところもあり、この中には地方創生の取組の成果と言えるものが一定数あると評価できる。しかしながら、国全体で見たときに人口減少や東京圏への一極集中などの大きな流れを変えるには至っておらず、地方が厳しい状況にあることを重く受け止める必要がある。

令和6年6月10日内閣官房デジタル田園都市国家構想実現会議事務局/内閣府地方創生推進事務局

まぁそうだよな。その程度の感想です。

地域活性化の優れた取り組みは全国に驚くほどたくさんあり、私は毎年20くらいの地域を見ています。すげぇなと感心することばかりです。しかし、実際のところ、その多くは代表者個人の情熱や自己犠牲によって支えられています。

こうした代表者の本音はメディアはもちろんのこと、仲間にさえ語られないことがあります。外からのイメージが下がったり、メンバーの士気が落ちることを避けるためです。

私は取材した人がその後どうなっていくのかに強い関心があります。だからできる限り付き合いを続けています。取材から何年も経ってから、ふとしたタイミングで本音がこぼれ、驚かされることがあります。

「後継者がいないから、実は自分の代で活動を終わらせようと思っている」
「こんなに地域のためにがんばっているのになぜ家族は理解しないのか」
「活動資金が足りない場合は自分がこっそり補填しているのだが、仲間はわがままばかり言う」

これらは総務省の表彰を受けるなど、全国的に高い評価を受けている団体のリーダーの発言です。時には電話で1時間以上、苦しい胸の内を聞くことがあります。

絶対にオフレコですが、愚痴を吐き出すことで少しでも楽になってもらえるなら、それでいいと思っています。私は基本的に自分の意見は述べず、ただ静かに聞いています。

まぁ、第3者の私がちょうどいい話し相手なのかもしれません。地域リーダーのストレス解消も地域創生ジャーナリストの役割だと思っています(笑)

もちろん、私を信用してくれるから本音を話してくれるわけで、大変光栄なことです。

「地方創生」から10年。私が得た一番大きなものは人脈ですね。それが今の全財産と言えるかもしれません。

どういう形になるかわかりませんが、いつか地域のリーダーたちから預かった本音を発信し、たくさんの人にその思いを届けたいですね。それが私の人生の責務だと思っています。

最後に余談ですが、「地方創生」という上から目線のネーミング。いい加減変えてほしいですね。10年経った今がいいタイミングじゃね?と思います。この提案については過去に詳しく書いていますので、ご興味のある方は以下の記事をご覧ください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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