見出し画像

「鵼の絵師」&「サンソン」&舞台「ハリポタ」

数年前、話題になっている人気漫画を買いに書店にいったとき、その隣に平積みされていたこの漫画の表紙の美しさに惹かれ、即買い。
いっしょに買った話題の人気漫画のほうは絵が苦手で、一冊読んだだけでリタイアしてしまいましたが、こちらは「すてき!」と、それまでの巻をすべて揃え、次の巻が待ち遠しくてしようがない、といった状態になりました。

猪川朱美氏・作「鵼(ぬえ)の絵師」。
今年4月で12巻まで出ていますが、そのあとがきに、「雑誌の連載ではラストまで十話を切りました」とあって、あとしばらくはあるものの、「ああ、終わりがきてしまうのね……」と。

<本の紹介文より>
生者を描けば魂を奪い、死者を描けば蘇らせるという噂の肖像画家。彼は「鵼の絵師」と人々に呼ばれている。
彼のもとにやって来る依頼者は、何を想って絵を描いてもらうのか。
レトロな時代感と端正な画風が、深い人間ドラマを展開させるシリーズ。
天才絵師、菅沼英次郎が生み出す絵に宿る、依頼者と亡き人の想い—。

おはなしも絵もとても精度が高く上質で、登場する人物たちそれぞれの人生、生き様か、胸にせつなく迫ってくる、いつまでもいつまでも、読んでいたい漫画です。
いまのところ、映画化とかTVドラマ化とか舞台化とかの情報は聞いたことがないのですが、どなたかつくってくださらないかしらん。
主役の天才絵師、菅沼英二郎は、稲垣吾郎さんか向井理さんでいかがでしょうか。
表紙の絵でもおわかりのように、あまり濃くない、どこかはかなげな面立ちの方がいいと思うんですよね~。


さて吾郎さん。
今月初め体調不良でいらしたようで心配でしたが、無事復帰されてよかったです。
『サンソンールイ16世の首を刎ねた男』の再演(再始動)には、4月の東京公演にいってきました。

サンソンールイ16世の首を刎ねた男

コロナの状況下で、公演途中で休止になってしまった2年前の『サンソン』。
私は運よく拝見できましたが、観ることができなかった方が多いかと思うと申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
でも今年は大阪も松本も無事に終演まで。
「無事」って、いいことばですね。

今年の舞台は、2年前よりサンソンの人物像が、いっそう深くなっているような…死刑執行人である彼の懊悩を、強く強く感じました。ラストシーンで目にきらり、ホントの涙を浮かべていらしたように見えたのは、もしかして舞台に魅せられたこちらの思い込みだったのかもしれませんが、そう思わせる演技が、すばらしいということですね!

そして向井理さんで舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』を観たのは、もう半年前のことになります。
こちらは、37歳になったハリーポッターと、その息子アルバスの、親子の懊悩を中心に描いた物語。

一番前の席だったので迫力がすごかったです!
ステージ上で大きな動きがあるときは、客席にズシンズシンと響くので、TDL(あ、ここはUSJというべきね笑)のアトラクションに乗ってる気分でした。人はもちろん、椅子とかいろいろなモノが宙に浮く~、本が喋り動く~、人が本棚に飲みこまれる~、変身なんて当たり前~、そしてみんながバサッバササッと翻すマントのかっこよかったこと!
魔法の世界にどっぷりつかることができました。

ただあれだけ大仕掛けの舞台だと、一番前だと全体を見にくいということもあったので、もう一回、今度はも少し後ろの席で観てから感想を…なんて思っているうちに月日はあっという間に経ち、向井さんの出演時期は終わってしまいました。5月末までだったのね。
タイムターナー(逆転時計)で過去に行かなきゃ~笑

舞台を見ながら向井さんてやっぱり、小林賢太郎氏にちょっと似てるかもと感じました。お顔もですが、醸し出している空気感っていうのかな…いい意味で、ご自身の唯一無二感を、はっきり自覚していて、それを絶対的に信じている方かなあ…なんて勝手に思っています。
印象的だったのは、美山加恋さんの嘆きのマートル。思いっきり振り切った感じで演ってらして、かっこよかったなあ!

ところで、としまえん跡地の「ハリポタ」、もうすぐ開業ですね、ワクワク。

この記事が参加している募集