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体調のこと-3 うつの症例(最終更新:2020/09/19)

この記事はうつ病を発症してから、実際に経験した症状のまとめです。
うつ病は人によって出る症状が全く異なるので、参考程度に読んでいただければ幸いです。

※思い出したときに随時更新しています。
※うつ病を罹患した際に出るその他の症状については、検索していただければ! 本当に人によって違うんです……困る……

※記事の最後に受診する病院を選ぶポイントのようなものも、ちょろっと書いているので、そちらもひとつの意見として参考になればと思います。
※症状一覧が長くなってきたので簡単な目次を付けました。↑の病院選びのポイントを読みたい方は、目次からジャンプしていただければと思います。

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☆症状一覧

・涙が止まらない
発症初期で一番困ったのがこれ。

とにかく涙が出る。
業務中とか通勤中とか退勤中とか全然関係なくひたすら涙が出る。
怪奇・深夜の東京駅で泣く女!になっていました。当時目撃された方は、レアキャラを見た、珍しい体験をしたと思ってください。

特徴として、悲しい、辛いといった感情も無く、涙だけがひたすら出る状態でした。虚無。

 →後に薬で抑えられ、現在は殆ど出ていない症状です
  →訂正:2020年9月現在でも涙が出ることもあります。
      ただ、基本的には泣く理由がはっきりしているし、感情も伴っているので、症状としては別かも? 
      泣くハードルが低くなったというかなんというか……

・希死念慮
いわゆる「死にたい」という気持ちが湧いてくる症状。
うつ病と言えば最初にこれが浮かぶんじゃないか、というくらい典型的なものです。
(そしてうつ病の症状はこれだけだと思っている人はめちゃくちゃ多い……知り合いにも居る……頼むから勉強してくれぇアンタもういい大人だろ……? 
私のことは別にどうでもいいけど、家族や周囲の人間がそうなったときどうするんだ……?)

これも、突然ふっと湧いてきて、嵐のように心をかき乱してしんどかった症状です。
本当に何をしてても関係なく湧いてくるから本当に困る。
筋トレなどの小手先の対策なんてまるで無意味~! なんなら筋トレ(運動)しながら「死にたい」と言い泣くことなんて朝飯前ですわ~~~! お望みならお見せして差し上げますわ~~~~~!

と、冗談はさておき。

実際に自殺に走らなかったのは、まず前提として「死ぬのが怖い」「自分(意識)が消滅するのが怖い」という意識があったこと。
すぐに出来る自殺の手段も勇気も無かったこと。
そして、「親、家族を悲しませたくない、困らせたくない」「お世話になった大家さんに迷惑をかけられない」「見ず知らずの運転手を殺人犯にしたくない」という気持ちが辛うじて勝っていた為だと思います。

孤独死とか特殊清掃の話とか読んでおいて良かったなぁ、とか、家族が好きで良かったなぁ、とか、死は消滅派じゃなくて良かったなぁ、とか、色々思いました。
私は周囲と強迫観念と死への恐怖に生かされている。

それでも何度か危ないことがありました。
特に駅のホーム。歩いているとビックリするほどスッと線路の方へ引き寄せられるんです。
今死んだら楽だなとか、そういうことは一切全く考えず、ぼんやりしてたらそのままストンと線路上に落ちてしまう、そんなノリで。
気が付いたときは本当にゾッとしました。

実際、この手の話は何度か聞くので、吸い寄せられることがあるのでしょう。
私は何故か行き先とは反対方向の電車が来るホームを歩いていれば予防できたので、意識してホームの反対側を歩くことで対処してました。

 →薬と時間経過のおかげか、今は希死念慮に晒されることはほぼほぼありません。
  「消えたい」と思うことはありますし、実際Twitterのアカウントを消したり、SNS自体を断ったりはしていますが、「死にたくない」ので、多分希死念慮とは別だと思います。
  とはいえ、自信が無かったり、やることがなかったりするとふっと帰ってきそうな感じはしているので、できるだけ逸らす意識をするようにしています。出来ればそのまま一生帰ってこないでほしい。

・布団に触れられない、という症状
これは一度だけ、最も症状がひどかったときに起こった症状です。
体に布団やベッドのマットレスが触れることが不快で仕方がない、ということが深夜に起き、その日は泣きながら、座って夜を過ごす羽目になりました。
 →この一回きりで、以降は全く起きていない症状です。なんだったんだろ……

・睡眠障害
とにかく眠れない。

眠気は来ないし、涙が止まらないというのもあって、ひたすら横になる、泣きつかれて明け方ようやくちょっと眠る……というのを通院を始める前から初期の頃は繰り返していました。

逆に休職時は異様な過眠に苛まれたりして、未だに安定しない症状の一つです。
睡眠薬が手放せねぇや! はっは!

 →現在は睡眠薬を飲めば寝付けるものの、3時間ごとに目が覚めるという浅い眠りを繰り返している状態です。
  一番強い薬を最大量出してもらって寝付けるかどうか……くらい。

  最初の頃は睡眠薬を飲むと、ぐらぐらフラフラして立っていられない、意識を保っていられないくらいの眠気が来ていたのですが、最近は体が慣れてしまったのか、飲んでも特に変わらず、下手するとそのまま一晩中起きてしまう、ということもあります。

  多分寝る前にスマホをいじるのをやめて規則正しい生活をすれば改善されるんだと思います。それが一番難しいんですけどね!

・食欲の減衰
食べ物を見ても全く食欲が起きない、料理する気も当然起きない状態。
食べることも料理することも大好きで、食べ歩きが趣味で、お店の場所と写真を載せるだけとはいえインスタまでやってた人間がこの状態になるの、本当に一番ヤバいです。
趣味が……できない!

当然、自炊することなんてできなかったので、とにかくコンビニに行って目についたものをむりやり食べる、という生活をしていました。
そのおかげか、大して太らず、かといって痩せたりもせず、また、食事内容がカロリーメイトのみになるといったことはなかったのが救い。

なお、うつ病(気分障害)でよく聞く症例として「味がわからない、砂を噛んでいるような感覚がする」というものがありますが、私はこれは発症しませんでした。
味は確かにある。でもおいしいと感じることもない、といった虚無感が私の症状でした。

 →その後、食欲は上がったり下がったりを繰り返しています。
  拒食するときもありますが、基本的にはおいしいものをおいしく食べられます。幸せ……! バンザイ!
  (若干食べ過ぎというか反動で過食が出ているのでは?説はあるのですが、まあ。まあまあ。)

・無気力と倦怠感
これは、休職を経て退職した直後辺りから出始めた症状です。

とにかく何もできない。
ベッドから起き上がるのがひたすらだるい。一日中ベッドのいる。かろうじて食事と排泄は行う。他は一切しない。
……という状態が数カ月続きました。

この時期は創作もゲームも映画も漫画も何かも興味が湧かず、ただひたすら横になるか、かろうじてできそうなことを見つけてやっていました。何してたか覚えてないですが……え、記憶が無い。

発症の原因は退職して無職になり、傷病手当という後ろ盾が無くなったこと?

この頃、体重が激落ちしました(食べないから)。
運動も何もしていないのに2週間ほどで10Kgくらいストーンと。
休職中は逆に太ってたのでちょうど良かったような気もするけど、落差が激しすぎる。
えるしってるか? にんげんのからだは きゅうなたいじゅうのぞうげんをくりかえすと こわれる りきいしがしんだのも それだ

 →今は就労支援を受けるというやることがある状態の為か、かなり前向きでやる気に満ちています。
  あれもしたいこれもしたい状態。極端……!

・躁状態
からのこれ。貴様ーーー!

躁うつ病と診断されたわけではないのですが、たまにテンションがガッと上がってめちゃくちゃ興奮しているのに、実際は何も手につかない(空回り)、やってもミスをする、話し過ぎるという、躁としか思えない症状が出ることがあります。
特に風邪や発熱などの体調不良の前に多め。なんなんだろ。
かまってちゃん状態になることが多く、かなりの人に迷惑をかけるのであまり陥りたくない症状です……私は嫌われたくない……

・強い後悔、自責の念
これも希死念慮に近い症状ではあるんですが、何かにつけて自分のことを駄目だと貶めたり、他人と引き比べて劣っているところを延々と探したり、更には過去を振り返って、「やっぱりあの時死んでおけばよかった」などと考える瞬間が結構あります。

過度なネガティブ(ネガティブという言葉で形容しきれているのか?)です。

特に発症初期、休職前、退職直後がひどかったです。今もか。

 →基本は薬で対処中!
  ですが、だんだん薬が効かなくなっているので、そろそろ強めの薬に戻す時なのかもしれませんし、多分、認知行動療法やカウンセリングを受けた方が良いやつです。
  そもそも冷静になって振り返ってみたら、これうつ病のせいで悪化しているだけで、根本は性格や思考が大きな原因じゃんね!っていう

・健忘
とにかく忘れる。何もかも忘れる。

自分が何を言ったかもろくに覚えてないし、次に何をするかも忘れるし、そもそもついさっき何をしたかも記憶にない。
そのくせ都合のいいことや、反対に自分のミスは忘れない、という厄介な仕様。
そして認知症や脳の障害を疑うけど、実際に検査をしてみるとそれには引っかからないという。

体験談を検索すると「頭の中の消しゴムが発動した」と称されるくらい、症状としてはかなり多いみたいです。
どうせならうつのつらい症状を忘れさせてくれればいいのにね。

 →現状、薬ではほぼどうしようもないみたいなので、とにかくメモや日記をつけるなどの記録を取ることで対処しています。
  記録をつけることで、症状を担当の先生に説明する際の漏れの防止や、自分の思考の整理に繋がっています。
  いつか良くなることを願いつつ、どの道、仕事をするならメモを取るのが肝心なので、この機会に癖になってくれればと思います。
  (とはいえ、たまに見返すと同じ話題を繰り返しているので、ひょっとしてループしてるんじゃないのか疑うことがあります)

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☆まとめと病院選びのポイント

主だった症状はこんな感じです。

まだ完治していないもの、この先一生付き合っていくかもしれない症状などが入り混じっているかと思います。特に睡眠障害! 貴様本当にいい加減にしろよ……!

すべての人に当てはまるわけではありませんが、この内のどれかに近い症状が出た場合、お近くの心療内科を尋ねてみたりするのが良いと思います。

医者ガチャは確かにありますが、残念ながら心療内科に限った話ではないので(熱が出た時に雑に対応された大学病院を思い返しながら)、合わないな、と思ったら病院を変えるという手段もあります。

大丈夫、こわくないよ!

っていうか、そもそも心療内科や精神科って予約が一ヶ月先まで埋まってることがザラなので、ちょっとヤバいかも?と思ったら早めに受診することをオススメします!

※私が通っている病院はすんなり1週間か2週間後くらいに予約が取れたように記憶していますが、これは病院の方針でなるべく新規の患者さんが受診しやすいそうにしているからっぽいです。ありがた……!
 とはいえ全部が全部そういう方針の病院ではないので、まずは病院のホームページで理念を確認してみるとより良いかな?と思います。

あと、受診する病院は、遠くてもせいぜい自宅から1~2駅くらいの距離が良いです。
確かにご近所さんの目が気になる、とかあると思いますが、症状が重いと移動が苦痛というかそもそも動けなくなることが本当に、本当に多いので、緊急時に行きやすい距離の病院が良いです。

私の場合、勤務中などに体調を崩しても大丈夫なように、産業医の先生が紹介してくれた職場の近くの病院を受診したのですが、当時の職場は自宅から1時間くらいの距離にある上に電車の乗り継ぎは悪く、病院は職場の最寄りの隣だけど家からは更に遠い駅、となった結果、
退職してから通うのが割と、結構、かなりしんどいです! 
通院した後なんにもできない!! 一日潰れる!!!
そもそも在職中は結局一度も平日に通院したことが無かったし!! なんやねん!!!

代わりに通院した日は、外食や娯楽など、はちゃめちゃ自分を甘やかしてよいとしていますが、それも財源に限りがあるんですよね。
そして、今後、更に病院から遠い地域への引っ越しが内定しているので、ホントこれからどうしようかな……と悩まされています。
担当医の先生とは相性が良いと思いますが、相性が良いだけに変えづらいし。

なので、これから受診される方は、こういったことが無いように、距離と相性を第一にしてくださいね!

ではまた!

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※この記事は2020年9月19日にマガジンへの収録と併せて加筆修正されています。

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牧瀬実那
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