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そういえば初めて書く「お詣で」レポ(一回目の2)
何とか2年ぶりに到着しました。柳津町。待たせたな圓藏寺!
例年は、駅からてくてくと町の目抜き通り(とはいえ車がようやくすれ違えるようなセンターラインのない山道)を歩き、名物の「あわまんじゅう」をいただいて、まずはお寺に挨拶のお参りをしてから宿へ向かうんですが、今年はそんな余裕は一切ありません。
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おまけに今年はコロナ感染対策のため、観光案内所で参加手続きが必要になります。ワクチン接種証明を見せるか、抗体検査をその場で受けるか。
そして誓約書への署名。参加者証がわりの水色のリストバンドを付けて。
そして2年ぶりの定宿へ到着。女将さんはじめ、スタッフの皆様今年もお世話になります。
何より、この定宿が無事でよかった。感染拡大期は閑散として大変だったろうに、むしろ、あちこち利用しやすく美しくリニューアルしてました。
即夕食。何気にここの食事は野趣たっぷりで美味なのです。
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そして夕食が済んだらいつもどおり、参加者集合場所の一つ、「つきみが丘町民センター」へ。勾配のきつい道路なので、これまた車で送っていただくのですが、毎度のごとく宿の段取りと心遣いに感謝しきりです。毎年、この宿には数人の参加者が泊り、ロビーに一旦集合してから乗り合いで行くのですが、今年は私一人のようです。
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ここで、参加者は支度をすることになります。今年人少ねー。。。
毎年70~80人くらいは集まるはずが、見渡すところせいぜい30人?いつもいるはずの報道陣もいません。
下帯はほぼ全員締め終わっていました。まあいい、それくらいなら自分でできる。そもそも「締め師」それぞれ締め方が違っていて、ハズレに当たると褌ゆるゆるなんです。ユルければほどけるしはみ出るし。いくら何でもそれは美しくない。
そして例年と一番大きく違うのが、「マスク着用」とのお達し。大声張り上げるし密になるから仕方ないにしても、神仏の前で口を覆うって?
そもそもこの「七日堂裸詣り」、疫病退散の伝説が起源なので、ここでクラスターを発生させたら本末転倒。背に腹は代えられません。
例年なら地元の参加者の有志が音頭をとり、一番鐘に合わせて声を出し、盛り上がった頃合いに街へ駆け出すのですが、今回はそれもなしに出発!!
戦いの火蓋が切って落とされました。
もう後へは引けません。
外気温は氷点下。積雪多め。雪が舞い、風の吹く奥会津の小さな山村。
参加者は全員下帯姿、裸足。雪道は冷たく、路面が滑るわ痛いわ。
ここで転べば大事。慎重に、しかも全力で!
沿道での町民の声援を力に換えて!!
圓藏寺は113段の石段の上にあります。
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一気に駆け上るにはあまりにも険しい。でも途中で気を抜いたら、たちまち寒さに襲われます。
「気合」って言葉、陳腐な響きですが、これがなければこんな寒行、絶対無理です。気合はアドレナリン。
石段を昇りきった頃には既に息は切れ、足はガクガク。でも、これはまだ単なる序章に過ぎません。
(まだ続きます)