自己紹介的なことを書いてみる。
noteに祖母ばーばらを題材にした小説を少しずつ掲載していこうと考えている。
某新人賞に応募したのだが選ばれなかった。
最近覚えたkindle出版にしようかとも思ったが、買ってもらわねば読んでもらえないというスタイル故に最近乗り気がしない。
そこでnoteという手を考えてみた。
新しい媒体に踏み出す段にはまずめんどくささが先に出て躊躇する。
がしかし何にでも挑戦せねば始まらない。
書くことが好き。
ならばnoteでしょ。
そう思って幾日経過したか。
祖母ばーばらのことを小説にしたのは祖父じーじりの終末期を手記にした後の反応から。
いやあれはあれで良かったのかもしれない。
テーマが終末期医療なだけに現実をそのまま生々しく伝えて問題提起したかった。
だけど当時、読者の評価は分かれた。
分かれて、マキプを否定する人も現れた。
あれから9年。
社会は変化した。
マキプの思うように好ましく変化している。
まだまだ途上ではあるものの、社会は変化する。
もちろんマキプが本を書いたからではなく、良くも悪くも勝手に変化する。
ばーばらを題材にした小説のテーマは認知症。
晩年認知症だったばーばらをコメディにして描いてみた。
認知症はこわい辛い病だという知らないが故の不安や恐れを取り除きたいと思って書いた。
介護は考え方でしんどくもなるし楽しくもなる。
関係性の問題もあるだろうけれど、どうせなら楽しく関わりたいじゃない。
マキプが実際やっていたことはとても簡単なゲーム。
毎日ばーばらを笑わせるゲーム。
笑顔って人を幸せにする。
笑う本人も幸せになるし、周囲の人も幸せになる。
しかもお金がかからない。
だからマキプは毎日何度も意味もなくばーばらを笑わせた。
結構無理矢理に「笑え~」とか言って変顔してみせたり。
「なんやのんもう~」とか言って意味もなく笑ってくれるから毎日ばーばらのスマイル写真大漁。
何もないところから幸福を生み出す装置、それがばーばらやった。
そんなばーばらをそのまま手記にしなかったのはね、やっぱり、どうしても、悲しい部分もあるから。
まんまは書けなかったね。
小説だからこそ、装飾してより笑ってもらえるものにできたと思います。
ばーばら自身は晩年マキプのことなんかわからなくなって、自分のお父さんのことをよく話していました。
だけどそんなばーばらに育てられたマキプはね、やはりいちばん身近な存在やったね。
自分が作られた原点やと思う。
だからこそ大切にしたい。
過去の色んな出来事を、いつでも思い出せるように。
読む人がどんな状況で、どんな感情で読んでくださるのかわからないけれど
誰かの心が良いように動いて笑顔になれたら嬉しいなって思います。