SHIFT ヴェシカパイシスとパラレルシフト
A→B→C…
次々に、ノウハウを求めて。知識のコレクションをしているうちに、人生はあっという間に終わってしまいます。
今月のワークショップで問いかけたクイズ。
地上の別々のポイント、
AとBのポイントに立っている人がいたとしましょう。
2人は、その上に立ち、それぞれ異なる場所を感じています。
そんな中で、ある人はいいます。
「わたしたちは、みんな、別のポイント上に立っているね」
しかし、別の角度からこの世界を見る人もいます。
「わたしたちは、みんな、同じポイント上に立っているね」
一見すると、この2つのアイデアは矛盾します。しかし、視点を変えてみることで、すべてがひとつに統合される「矛盾→統合」のゼロ・ポイントが見えてくる……ということです。
なぜなら、地上の表面だけでなく、そのもっと奥深くを見ていくと、地球という、球体の中心点ゼロは、地上に立つ誰もが共有している「下」だからです。
実は、この関係性はヴェシカパイシスからもわかります。
ヴェシカパイシスは、2つの同じ大きさの円周が中心で重なり合う形です。その重なり合う部分は、神聖幾何学において創造の象徴とされています。
円を描いていくとき、そこには「中心点」と「円周」があります。
円を描いていく様子を見たら、中心からは
「円周が自分の周りを回って円を描いている」ように観測できます。
けれども、円周側から中心を見たら、同じように
「中心が自分の周りを回って円を描いている」ように観測できます。
あれれ?
これはちょうど、地球から太陽の動きを見たら、太陽が回っているように見えますが、太陽から見たら地球が回っているように見える。それと同じです。
易経も同じで、陰陽でお互いに観測しあうペアが存在します。今回のワークで紹介したのは、もともと革命を意味するシフト。
49 沢火革(たくかかく)
50 火風鼎(かふうてい)
50番の鼎(かなえ)は3本足の大鍋、器のことで、これを社会の器(まつりごと)と見立てて、ひっくり返すと「革命」となります。
ことわざに「鼎の軽重を問う」がありますが、これがまさに「ひっくり返す」に通じます。
(主説としては、古い歴史書に王位の象徴の鼎を「それって重さどれくらい?」と問うた人物がいて、これは「それ持って帰るからね = 王に取って代わるから」を意味していたというエピソードから)
現代の社会システムはこの動画で解説しているような直線の関係を前提に考えられているので、
A → B
たとえば、
「A(原因)をしたら、B(結果)になる」
そんなアイデアに何の疑問も起きないと思います。
いや、むしろ、それがノウハウでしょう……。
情報としてもっとも価値がある知識だろう……。
そんなふうに思い込むところがスタートです。
実は、そこから世界の魔法は解けて、主観と客観の境界線は引かれ、人々は、自分自身をモノとして「A→B」のベルトコンベアに乗せようとする社会になりました。
僕たちは循環を前提にすることによって、自らに秘められた魔法(精神)を再発見します。
そうなったとき、それ(A→B)はそれ(ゼロ)でないもの、になりえます。
今、怖れや我慢、犠牲による支配のゲームが終わろうとしています。かつての思い込みや常識から自由になって、はじまるのが循環です。
システムから一方的に押し付けられた価値観ではなく、新しい次元観で自分をどこまでも開き、目の前の世界に命を吹き込んでいくことが
パラレルシフト。
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