
”スタンバイモノ”
たまには片付けの話でも。
モノの整理をしようと思ったら、「スタンバイ」しているもの以外は全て手放すことができれば、劇的にスッキリとしてくるのは間違いない。
こんまりさんの「ときめくモノ」のように、「スタンバイモノ」の定義を理解できれば、これまで手放せなかったモノが手放しやすくなる。
では、"スタンバイ"の定義について。
多くの人が、スタンバイと思っているモノが、実はスタンバイ状態ではなくただ持っているだけに過ぎず、いつまでも使われることのない"無駄"になっている場合がある。
例えば、着なくなった服を「いつか着るかも」とタンスの中に押し込んでいるのは、スタンバイされているのではなく、ただそこにあるだけ。放置されているに過ぎない。
「いつか着るかも?」というのはスタンバイ状態にはなく、ただ「持っているだけのモノ」であるということを理解しておかないと、いつまでも家の中のものを外に出すことができない。
「いつか役に立つかもしれない」も同じだ。
そうしたモノこそが日常の邪魔になり、片付かない原因になっているのだ。
スタンバイとは、実際に使用するタイミングがはっきりしていて、かつ、使いたいときにすぐに使える状態を指す。
"いつ"使うのかが具体的に決まっているモノが、スタンバイモノだ。
だから、防災用の備蓄品は、しかるべき時が来たときのスタンバイと考える。
オフシーズンの衣類や、近々の機会で着用予定のある服などはもちろんだが、その中にはスタンバイでないものが混在していることもある。
ここに気づけるかが、整理を進ませることができるかのポイントになる。
買ってすぐはたいていのモノはスタンバイだが、数年後にはただの「持っているだけのモノ」になっている可能性がある。
時間の経過とともにモノの価値は変わっていくのだ。
定期的にモノを見直し、スタンバイかそうでないかを判断し直し、本当に必要な”スタンバイモノ”だけを残すことで、本当に必要なものだけが残り、すっきりとした生活空間が手に入る。
空間にも時間にも、心にもゆとりある生活を送るためには、”スタンバイモノ”の定義を正しく理解し、それ以外のモノを手放す勇気が必要だ。