似顔絵DEマチレポ:日本代表VSクロアチア
ガップリ四つの熱戦むなしくPKに散る。8強の夢、わずかに及ばず。
久保選手が体調不良で欠場。それ以外は3バックの最強布陣で臨む。
【試合寸評】
クロアチアがゆるいミドルパスを多用し、こぼれ球を拾った日本代表がある程度ボールを保持する意外な展開に。
前半終了間際の43分。ショートコーナーからのこぼれ球を前田が押し込み先取点を奪う!
前線からの猛プレスで貢献度大の前田大然。お役御免の前に貴重な先制弾をマーク。
まだ25歳。エネルギッシュなランを次のW杯でも見せてほしい。
互角以上に渡り合っていた矢先の後半55分。中盤からのロビングをペリシッチが強烈ヘッドで叩き込み同点に追いつかれる。
日本エリア内を襲った唐突なピンポイントロブに対応できず。奇襲気味のクロスに、守備陣の準備が間に合いませんでした。
64分。ジョーカーの三苫投入で勝負をかける。
長距離単独突破からのミドルなど、見せ場はありました。しかし、クロアチアの徹底マークにあい得点演出には至らず。
守備の負担が大きい、右ウイングバックでの起用に疑問符を付ける声も。
互いにチャンスを決めきれずに延長後のPKに突入。あえなく3人止められた日本代表が敗北を喫しました。
ボール支配率は4割強。実際見た感触でもやや劣勢だったので、敗北もやむを得なかったか。GK権田さんの粘りのセーブで延長まで耐え抜きました。
試合展開はオープンでスリリング。最後まで楽しめたので、結果のみが残念でした。
【選手寸評】
巧みな散らしやミドルシュートで、攻撃面でも存在感を発揮した遠藤選手。
守備専と思いきや、攻撃面でもかなりの有用性を示しました。病み上がりのコスタリカ戦は乱調だったのでしょう。
彼が終始万全であれば、ポゼッションの起点にもなってくれそうです。
破壊力抜群のキックで、得点機を量産した堂安選手。この試合も長距離クロスから得点を演出。
スピード系のドリブラーが主軸の中で、異彩を放つ個性を発揮。レフティのキッカーは希少価値が高く、後継を見つけるのは至難でしょう。
4年後ブラッシュアップできれば、エースとして君臨できるはず。代表に残り切磋琢磨してほしいです。
出場機会が限られた南野選手。W杯予選では歴代最多対となる7試合連続得点でチームを牽引。W杯出場の立役者でもあります。
ドイツ戦ではするどいクロスで得点の起点に。クロアチア戦でも得意のターンからチャンスを創出していました。
ほぼフィニッシュ特化型で、癖が強いプレイヤーですがまだ27歳。モナコで立ち位置を確立し、次回W杯も狙ってもらいたい。
クロアチア戦は及第点以下の出来だった冨安選手。
試合開始直後の空振りが、失点に直結せずに本当に良かった。メンタルへの甚大なダメージが懸念されるところでした。
クロアチア戦後半、ペリシッチのシュートをぎりぎりでブロックしたシーンはお見事でした。ロストした吉田選手もホッと一息でしょう。
途中出場のドイツ戦、スペイン戦も、圧倒的守勢の中で持ち前の守備力を発揮。
全体で見れば十分すぎる貢献でした。しばらくは体と心を休めてほしいものです。
不要論を強靭なメンタルで吹き飛ばし、全試合スタメン出場を成し遂げた長友選手。
特に地上戦でのマンマーカーとして躍動。5枚交代制の恩恵を最も受け、体力面を考慮せず経験値と守備力のみをピンポイントで活用できました。
両翼が攻守のスイッチとして注目を浴びる中、今後の代表のモデルケースとなりそう。クロアチア戦の前半、攻撃面での活力不足がやや気になりました。
攻守両面をハイレベルで兼ね備える、長友選手の後継者登場が待たれるところです。
【希望改善点】
クロアチア戦、サイドからの仕掛けが際立った伊東選手。敵陣の急所を突くクロスを幾度も供給するも、中で合わせる選手がおらず不発に。
岡崎選手のような点で合わせるタイプのセンターフォワードが居れば理想。
それに加え、守備力に優れる遠藤選手の相棒には、ボックストゥボックスタイプの得点力に優れるMFの台頭が待たれます。
日本代表が強豪を攻め崩すシーンを増やしてほしいものです。
【監督の去就について】
死のグループの死神を演じまさかのグループ首位突破。可変型の難解なシステムを適宜使い分け、欧州の強豪と渡り合った森保監督。
しかし、玄人サッカーファンを中心に解任論が渦巻いています。
今まで海外指導者に任せ攻撃的布陣で臨んだW杯は全てグループリーグ敗退。さらに、有名どころの監督は高年棒のため、コスパだけで考えると森保監督続行がマストでしょう。
日本代表戦は興行でもあるので、別の監督の指揮を見たいという要望に、サッカー協会が応えるのもありと思います。
【列島に活力をもたらす活躍に感謝☆】
ベテランと中堅がバランス良く組み合わさり、チームワーク抜群だった日本代表。
ドイツやスペインを逆転勝ちで捻じ伏せるまさかの試合展開に、海外ファンも爆増。
時には理不尽な批判に耐え、4年間研鑽を積んできた選手の皆さんに拍手を送りたいですね。
プレミアリーグ再開まで、寝不足とうまく付き合いつつワールドカップを楽しみましょう。サッカーファンの皆さん、応援お疲れ様でした☆
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