本当のことを言うって、そんなに簡単か？

ココナラでお悩みを聞かせていただいてると、よく思うんだよね。

「本当のことを伝えなきゃいけない」って思っても、それがどうしても難しいことがある。

だって、「本当のこと」って、誰かに伝えられるものなのかな？
特に、他人の人生や心のことを、他人の立場でちゃんと理解して言うのって、意外と簡単じゃない。

まあ、もちろん、僕もそれなりに1000件近くの相談を聞いてきたから、話をお伺いする側として自信を持っているつもりだけど、でも心の奥底では、確信が持てることってほんの少しだけだったりする。

「これが正解だ！」って思うことだって、実は誰にも本当の意味でわからない。だって、答えなんてその人自身しか持ってないし、心の奥底にある答えを引き出せるかどうかは、こちら側にも限界があるんだよね。

「本当のこと」って、どこにあるんだろう？

そもそも、本当のことって何だろう？

みんなに「本当のこと」を言うって言ったって、実際、それがその人にとって本当なのかってわからないことが多いよね。

たとえば、恋愛相談で言うなら、「彼から連絡が来ないのは、別に興味がなくなったからかもしれませんね」って言ったとしても、これが本当に正しいことかどうかは、彼の気持ちを直接知らなきゃわからない。

僕だって、相談者に対して「こうしたら良いかも」という予測を立てて伝えるけど、それが本当の「答え」なのかは正直、わからない。

だって、人って、心の中で何を思っているのか、何を考えているのか、実際に言葉にしない限り、正解なんてわからないわけだから。

その上で、僕はどんなアドバイスをしたら、少しでもその人が前に進めるだろうって考えるわけなんだけど、それでも100％の正解は絶対に言えないんだよね。

だから、本当のことを言うこと自体が、ものすごく難しいことだと思う。

心の中の「本当」って、どうしても隠しちゃう

そして、本当のことを言うって言っても、自分自身でも「本当」を隠してしまうことって多い。

人って、他人に見せる顔と自分の心の中で感じていることって、全然違うことがあるんだよね。

例えば、表面的には「大丈夫だよ」と言っていても、心の中ではめちゃくちゃ不安だったり、悩んでいたりすることってある。

僕だって、どんなに自分に正直であろうとしても、心の深い部分では、時には自分を守るために「本当」の気持ちを隠していることがある。

例えば、恋愛に関しても、自分が傷つかないようにしてしまったり、相手を傷つけないように嘘をついたり。

その「本当」を伝えられるかどうかは、自分自身が心の中でどれだけその事実を受け入れているかにかかっているわけで、心から理解しきれていないこともある。

だから、人の心の中にある「本当」を、誰かに完璧に伝えられるかというと、絶対に無理だと思うんだよね。

本当のことを言うって、自分をも曝け出すこと？

じゃあ、本当のことを伝えるってどういうことか？

それは、相手に対してだけじゃなくて、自分に対してもある程度本音を言うことだと思う。

たとえば、恋愛相談で、「彼が冷たいんです」という相談を受けたとき、その冷たさの原因が、彼の気持ちの変化や他の人との関わりかもしれない。

でも、その事実を「彼が冷たいから」とか「他に好きな人がいるんじゃないか」とか、簡単に言ってしまうと、それがその人の「本当の気持ち」なのかどうか、わからない。

でも、その心の中にある「本当」を、ちょっとずつでも開けていくことが大事だと思う。

だって、自分自身にとって「本当のこと」を言うことって、ある意味自分を深く掘り下げる作業だもんね。

自分を傷つけることもあるし、無理に強がっていた部分も明らかになるし、それに耐えることが、すごく大変だと思う。

だからこそ、他人に「本当のこと」を伝えるって、まずは自分の中でそれを受け入れて、自分自身に正直になることが必要なんだと思うんだよね。

相談者が求める「本当のこと」とは？

ここまで言ってきたように、本当のことを伝えるのは簡単じゃない。 でも、それでもやっぱり相談を受けているからには、できるだけ本当のことを伝えなければならないと思う。

でも、相談者が求める本当のことって、もしかしたら違うのかもしれない。

たとえば、彼が冷たいという相談で、「彼は別に冷たくなったわけじゃない、ただ気持ちに余裕がなくなっているだけ」とか、「連絡が減ったのはあなたが意識しすぎてるから」みたいな話をすることもあるけれど、
相談者にとっては、それが自分の感じている不安や不満をそのまま解消してくれる本当の答えじゃないこともあるんだよね。

結局、「本当のこと」とは何かって言うと、その人が心の中で求めている答えでもあるんだと思う。 だから、話しながら少しずつ本当のことを見つけていくことが大切なんだろうなって、最近改めて感じる。

自分を守るための隠し事と、その先に見えるもの

だから、僕は今もよく思う。

思ったことを言えとよく言われるが、自分の思う「本当のこと」を言いたいけど、自分が正直に言うことが、果たしてその人のためになるのか？と。

でも、最終的にはやっぱり、本当に大事なのは、相手が自分自身と向き合えるように手伝うことだと思う。

それが、本当の意味での「本当のこと」を伝えることなのかもしれない。