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「文章力を上げるには?」note1000記事書いてきた経験から、自分の文章を分解してみた
「文章を書くのが苦手だ」
「もっと上手くなりたいのに、どうすればいいかわからない」
そんなふうに思ったことはないだろうか?
「自分の考えをちゃんと伝えたい」とか、「読んでもらえる文章を書きたい」とか。
でも、いざ書こうとすると、何をどう書けばいいのか、わからなくなる。
実は、ぼくもそんな感じだった。
1000記事以上書いてきた今でこそ、「文章うまいですね」と言われることもあるけれど、最初のころは「これ、読んで意味わかるのかな?」と不安になりながら書いていた。
むしろ、100記事書いたくらいでは、まだ「全然ダメだ」と思っていたくらいだから。
じゃあ、どうやって文章力を上げてきたのか?
結論から言うと、「自分の文章を分解して分析すること」が、めちゃくちゃ役に立った。
「なぜこの書き方をしたのか?」
「読者はどう感じるか?」
「もっと、わかりやすくできる方法は?」
そうやって自分の文章を客観的に見ることで、少しずつ改善できるようになった。
だから、「はぴるんライティング」シリーズと称して、実際に書いた実際の記事を使って、どういう構成で文章を書いているのか?を解説してみようと思う。
読んだあとに、「なるほど、こういうふうに考えればいいのか!」と気づきがあれば嬉しいや。
今回は、さっき「自己受容って、結局どういうこと?」という記事を書いたけど、せっかくだからこれを、どんな文になってるのか解説してみようと思う。
書く力を上げたい人のヒントになれば嬉しいです。
1. 書き出しは、「問いかけ」と「共感」で引き込む
ここで意識してたのは、「問いかけ→共感」の流れ。
(冒頭の一部)
「自己受容が大事」ってよく聞くけど、いざ「じゃあ、自己受容って何?」と考えると、なんとなくぼんやりしてしまう。
「ありのままの自分を受け入れること」とか言われるけど、「受け入れるって具体的に何をどうすればいいの?」となる。
「自己受容って何?」 ← 読者の頭に疑問を投げかける
「なんとなくぼんやりしてしまう」 ← 「そうそう!」と共感を引き出す
書き出しは、読者が「うんうん、それ思ってた!」と感じるように書いてみるが大事。
「あるある感」を作ると、読者は自分ごととして考えてくれるからね。
だから、冒頭に迷ったら、頭に浮かんだストレートな疑問と、それに対する反論を書けばいい。
2.誤解を指摘して「意外性」を出す
ここは、「自己受容とはこういうこと」という説明をする前に、「誤解を解く」ステップを入れている。
(本文の一部)
よくある誤解として、「自己受容=ダメな自分を許すこと」と思われがちだけど、それはちょっと違う。
なぜ、こういうことを書いたのか?
それは、読者の頭の中にある「思い込み」を崩すことで、「なるほど!」を引き出すため。
ただ「自己受容とは、自分を見つめることです」と言うだけだと、「へえ」で終わる可能性がある。でしょ?
でも、「実はそれ、誤解なんです」と言うことで、読者の関心を引くことができる。
これは、文章の「引きつける力」を高めるためにかなり使えるテクニック。
実はこうだよ!って、ホントは言いたいことをここで言っちゃう。
3.「たとえ話」で分かりやすくする
ここは、読者に「自己受容=甘やかしではない」ことを伝えたかった部分。
(本文の一部)
たとえば、毎日寝坊して遅刻しまくる人が「これがありのままの自分だから!」って開き直ったら、それは単なる現実逃避。
でも、ただ説明するだけだとピンとこない。
だから、具体的な例を入れた。
「毎日寝坊して遅刻する人が、ありのままだからOKって、言う」
「それは現実逃避」
こういう形で、読者がイメージしやすい話を入れると、理解しやすくなる。
言いたかったことを、いろんな角度から、イメージできるような説明してみるの。
4.「自分の言葉」でシンプルに伝える
ここは、「シンプルな言葉で核心を伝える」ことを意識した部分。
(本文の一部)
じゃあ何なのか?
自己受容とは、「今の自分を、ちゃんと見てあげること」だ。
「自己受容とは、なんとかです」って説明するとき、長々と書くと、たぶん読者は途中で混乱する。
だから、できるだけ短く、ズバッと。
ポイントは、「難しい言葉を使わないこと」。
「ちゃんと見てあげること」みたいな、会話っぽい表現を使うと、読者の頭にスッと入る。
つまり、こういうことだよね?って感じかな。
5.「感情を動かす文章」で読者を引き込む
ここは、イメージしやすい表現+感情を揺さぶる文章を意識した。
(本文の一部)
自己受容ができないと、自分の中で戦争が起こる。
「もっと頑張れよ!」と言う自分と、「いや、もう無理だよ…」と言う自分がぶつかり合って、どっちも譲らない。
結果、エネルギーだけ消耗して、前にも進めない。
「自分の中で戦争が起こる」 ← ちょっと強めの比喩で印象を残す
「どっちも譲らない」 ← 心の葛藤をリアルに描写
「エネルギーだけ消耗して、前にも進めない」 ← 「あー、それもわかる」と思わせる
読者の「共感スイッチ」を押すと、文章の力がグッと上がる。
自分の中にも矛盾する気持ちがあると思う。そういうのを。
6.「結論パート」は未来志向で終わる
ここは、「読後感」を意識した部分。
(本文の一部)
良い部分も、悪い部分も、ひっくるめて「自分ってこういうやつなんだな」と理解すること。
その上で、「じゃあ、どう生きていきたい?」と考えること。
そうやって、「自分と仲良くなる」ことができたとき、人生は今よりもう少し、ラクになって、楽しくなるはずだ。
記事を読んだあと、読者が「よし、やってみよう!」と思えるようにしたかった。
「どう生きていきたい?」と問いかける → 読者に考えさせる
「人生は今よりもう少しラクになって、楽しくなるはず」 → 希望を持たせる
文章の締めくくりで「ポジティブな余韻」を残すと、読者の記憶に残りやすくなる。
ここで、自分の考えにまとまりがつくよね。
文章のひとつのスタイルは、読者との対話
今回、記事の構造を分解してみて、あらためて思ったこと。
文章を書くときに大事なのは、やっぱり「読者との対話」だということ。
問いかけて共感する
↓
誤解を解いて「なるほど!」を引き出す
↓
たとえ話を使って分かりやすくする
↓
シンプルな言葉で核心を伝える
↓
感情を動かして引き込む
↓
未来志向で終わる
これはぼくがnoteを1000記事書いてきて、このパターンで書いてることが、すごく多かった。これは、ぼくにしっくりくる流れだけど、この流れを意識すると、きっと文章の伝わり方が変わる。
文章を書くのが苦手な人も、「読者と会話するつもりで書く」と考えると、少しずつコツがつかめるはずだから。
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