大人のファッションの指針となるのは「関係性」

こんにちは。

牧　菜々子です。

ファッション誌が、次々と休刊する今。

大人向けのファッション誌は、さらに少なくなっているのが現状です。

どうして、性別を問わず、60代以上のファッション誌が皆無なのか？

その理由は、60代70代の考え方は、基本的には30代40代と変わらないからです。

60代以上の方も、40代向けのファッション誌を読む。

それで足りている部分が現に大きいからこそ、60代70代向けのファッション誌がないのです。

でも、本当にそうでしょうか？

大人は、大人向けのファッションの指針を求めているのではないでしょうか？

「年齢も流行も関係なく、好きな服を着ればいい」というのは、おそらく、ファッション以外に好きなものがたくさんある人たちが、より輝くための考え方。

ファッションが好きで、ファッションが人生の中でも大きなウエイトを占めている人たちにとっては、年齢との関係性、流行との関係性も、大切な指針なのではないかと思います。

そこで今回は、大人のファッションを考える時に指針となる、年齢、流行などあらゆるものとの関係性について、網羅的にお伝えします。

・年齢との関係／大人世代特有の事情

・流行との関係／トレンドの広まり方、大人も取り入れられるアイテム

・ブランドとの関係／ハイブランドの取り入れ方、ネット通販の意外な利点

・他人との関係／「流行に乗る」という癒し、迷った時の切り札

・時代の変化との関係／身近にある「遠い存在」が教えてくれるもの

どのようなトレンドがあって、その中からどれを選ぶか。

どのようなブランドがあって、どれを選ばず、どれを選ぶか。

周囲にはどのような人たちがいて、その中でどのようにありたいか。

人間以外の生物にも社会はありますが、人間の社会性が特に高度であることは否定できません。

大人がファッションを考える時には、このあらゆるものとの関係性が指針となってくるのです。

性別を問わず60代、70代向けのファッション誌がないのは、大人のファッションにはこのあらゆるものとの関係性が指針となることを、雑誌という形では伝えにくいからなのです。

自分1人で全てを把握するには、限界がある。

そうしたくても、労力も時間もかけられないのが現状です。

「服なんてどうでもいい」という境地に至るのも決して誰にでも真似できるものではありませんが、「大人もファッションで自分を表現したい」という気持ちは、これから先もずっと続いていくはずです。

あらゆるものとの関係性に目を向けることで、服の見方が変わり、大人のファッションが見えてくるのです。