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【浦安DR番外編】3,418分

シーズン真っ只中の「ジャパンラグビーリーグワン2024-25」。
特に今シィズン心待ちにしていたことの一つが、

推しの50キャップ達成!

私のD-Rocks三大推しの一人、安田卓平選手のことです。
ここでは、ニックネームのたくへーくんで失礼します(チーム公式では「たくへい」で記載されています)。

キャップ数の調べ方

「キャップ数」こと公式戦出場試合数は、リーグワン公式サイトの選手ページで確認することができます。
1節が終わるごとに出場した選手のキャップ数が増えていますが、たまに間違いも見かけるので、正式にはチーム公式発表が一番頼りになると思います。

リーグワン公式サイト 第8節終了時より

また、トップリーグの試合に出場していた選手は、その分を加えた通算キャップ数になります。
トップリーグのキャップ数は公式記録で確認できますが、面倒くさがりな私は「ジャパンラグビーリーグワンオフィシャルファンブック」を頼りにしています。
試合出場数のほか、先発・リザーブの内訳、プレータイム、得点などの成績が掲載されています。

使い込んでボロボロなシーズンも

例えば、2024-25シーズンのファンブックは、このようになっています。
下から2行目、時計マークの行にデータが紹介されています。

公式戦12試合出場中、先発11試合、リザーブ1試合、909分出場、40得点(8トライ)
入替戦2試合出場中、先発2試合、160分出場、5得点(1トライ)

公式戦と入替戦がわかれているのは、リーグワンの場合、トライ王など記録の対象が公式戦のみだからです。キャップ数は試合出場数なので公式戦のほか入替戦も含まれます。

なお、リーグワンのチームで唯一・コベルコ神戸スティーラーズはチーム公式サイトの選手紹介ページに、前シーズンまでの通算キャップ数が掲載されているので、今季出場した試合数を加えれば通算がわかります。

今シーズン開始前のたくへーくんの試合出場数は「38」。
リーグワンの前身・トップリーグは「4」。
通算「42」。
つまり、あと8試合で50キャップ。
こうして、私のなかで勝手にカウントダウンが始まりました。

ところで、選手にとってキャップ数とは

キャップ数の節目(50、100、150)を迎える選手がいるときは、各チームで試合後にセレモニーを行う様子を現地観戦で見たり、テレビ中継でも取り上げられています。
そうした扱われ方や、レギュラー争いを勝ち抜き1試合ずつ積み重ねてきた結果の節目として、選手も嬉しいものだと勝手に思いこんでいたところがありました。

メディアの取り上げ方も、ラグビーの場合はプロフィールに日本代表経験者のキャップ数が最上位にくるような、キャリアというか名刺代わりのイメージです。

でも、実際はどう思っているのか……。
あと3キャップくらいと思われた練習公開時のこと。ファンサービスをしていただいた際、ご本人に「もうすぐ50キャップですね」と話しかけてみたら、現役選手で自分のキャップ数を把握している人はいないと返答され、特に思い入れがなさそうなことがわかりました(笑)
目の前の1試合の座を掴むのが熾烈な選手の立場からすれば、そういうものかもしれません。

でも、事前に知りたい!

D-Rocksの場合、これまで節目のキャップを迎えた選手は事前発表がなく、その選手がリーグワン公式の見どころのインタビュー対象だとわかるくらいでした。
もしくはホストゲームの場合、演出で入場時一番最初に入ってくるか、試合後に集合写真やセレモニーをしているのをみて判明していました。

ファンとしては「おめでとう」を伝えたいですし、事前にわかればお祝いの形としてボードを準備したり、会場が遠ければ遠征しようかスケジューリングに影響したり。移籍入団の選手が推しなら普段は元のチームを応援することが多く、その試合だけでも現地観戦に駆けつけたいはず。

そんなわけでD-Rocksの練習公開時、スタッフの方に他のチーム同様に「せめて試合出場メンバー発表時に案内して欲しい」と希望を伝えました。
フランクに話を聞いていただける機会はとても貴重で有り難いです。

こうして必ずしもあっている保証はない手元計算を頼りに、たくへーくんが出場を重ねるにつれて、どんなお祝いがいいかを考えながら撮影してきた写真の掘り返しや慣れないcanvaで試行錯誤が始まりました。

ついに迎えた“あと1キャップ”

2月8日(土曜)。
念願のDiv.1初勝利に1万人以上の観客が沸いた聖地・秩父宮の第8節。
たくへーくんは今シーズン初のリザーブでした。
これで、手元計算は49キャップ。

しかも、祝日でいつもより大勢のファンが訪れた11日(火曜)練習公開では、まさかの姿がない・・・・・・という初の出来事に、最短の達成は持ち越しかもなぁと思っていました。

ただ、スタッフさんに「あと1キャップで50では?」と聞いたところ、「そうなんですよー」と素敵な笑顔がかえってきました。傍で見守ってきた方ほど嬉しいものだと思います。
私としても、❝あと1つ❞とわかっただけで安心できました。

そして、試合48時間前の第9節メンバー発表。

14番に名前がある!

右上に50capsの文字がある!!
スタッフさん、ありがとうございます!!!

いつもの予習noteも、期待を込めてしたためました。

シーズン開始当初から心待ちにしていた時がやってくるというのに、結局、試合会場で掲げるお祝いボードは、直前まであれこれと思い悩んでは変更の繰り返し。

なんとか出来上がったデータをコンビニエンスストアでプリントし、100均のキラキラテープでメリハリをつけて完成。
D-Rocks公式のビジュアルはすっきりしたデザインが多いので、真逆にしたくてコミカルなアメコミ風にしました(この記事のサムネイルも)。

余談ですが、コンビニのネットワークプリント用複合機で、ちょっとしたシンクロに思わず笑いました。

そっくりなあの俳優さんの宣伝が

お祝いボードは掲げる用のほか、ミニ版をロッディ&ドリィにも持ってもらいました。彼らは毎週何かしら活躍してくれます。

向かいのバックスタンド側に座るラグ友さんも協力してくださり、はさみうち!? 掲げてくださったものが、チームのストーリーズに映ってました。ありがとうございます!

試合当日のDR公式Instagramストーリーズより

こんなお祝いの方も。

直接言えた❝おめでとう❞

試合会場でウォーミングアップをする姿を見ても、なぜか場内アナウンスがされるとホッとしました。

試合は残念ながら敗戦(勝って欲しかった……)。
たくへーくんは試合開始早々のビックゲインをはじめ、この日リーグワンデビューした松本壮馬選手と交代する71分までプレー。

試合終了後の挨拶では、観客席に50のバルーンやお祝いボードが並びました。

左から2人目。黒いベンチコート姿がたくへーくん

通常セレモニーは、試合後にメインスタンド側のチームベンチ前(今回ならビジター側)で行われ、バックスタンドを背に記念写真を撮ることが多い印象です。
その様子を撮りたいと、ラムズファンのご協力でメイン側のビジター席で観戦していたのですが、なーんとセインターライン、かつ、メインスタンドを背に何やら集まる様子が(汗)。
大男たちの背中にはばまれ、主役が見えないセレモニーを見つめることに。

後日、チーム公式サイトに掲載された正面の様子はこちら。
これをメインスタンド側から見たかった・・・・・・、撮りたかった・・・・・・。

チーム公式フォトギャリーより

それでもロッカールームへと引き上げるたくへーくんに向けて名前を呼び続けたところ、声が届いたのか、それともボードが見えたのか珍しくカメラ目線をいただきました!

試合会場の夢の島競技場は、チームバスに乗り込む通路沿いでファンが選手のみなさんをお見送りできるので、試合後はD-Rockers(D-Rocksファンネーム)のみなさんとワイワイしながら出待ち。
無事ご本人にボードを見ていただき、直接“おめでとう👏”が伝えられました。

せっかくなので、#ロディドリ を持っていただきました

たくへーくんは大学時代に日本代表キャップを獲得するなど、若手のときから第一線で活躍しているので、私の周りでも“たくへーファン”や“たくへー推し”が何人もいます。もちろん面識はないけど応援している方はもっともっといると思います。

節目の試合が足を運べる会場だったのもラッキーでしたし、何より直接お祝いを伝えることができて、他人のお祝いなのにささやかな達成感が(^^;
まぁ、他人のことのほうが喜べるときってありますよね。

連続出場とプレータイム

たくへーくんは、D-Rocksの前身チーム・NTTコミュニケーションズシャイニングアークス東京ベイ浦安(以下、アークス)に入団し、6シーズン目。

プロ契約選手も増えたバックスのレギュラーでは数少ない社員選手で、ユーティリティバックスとしてフルバック(15番)のほか、両ウイング(11番、14番)での出場も多く、2022-23シーズンはチームMVP、2023-24シーズンはDiv.2トライ王(同率3名)に輝き、Div.1昇格に貢献。

今シーズンの第1節、第2節では試合中の負傷者やメンバー都合でスタンドオフ(10番)でプレーしたときはプレースキッカーもつとめた、ポジションが「たくへー」。バックロー並みの献身ぶりでチームの土台を支えています。

試合後のチーム公式Xのポストは、正直、とーってもがっかかりしたのですが、

私がこのnoteで一番書きたかったことを、サム・ケレビ選手が自身のInstagramストリーズで代弁してくれました(涙)。

それは、リーグワン初年度の2022シーズン第8節から、50キャップを迎えたこの試合まで46試合連続出場していることです。

サム・ケレビ選手のInstagramストーリーズより
(勝手にスクショして掲載することお許しください)

▶出場試合数
TL2020*:先発2
TL2021*:先発1、リザーブ1
-------------以下、連続出場中----------------
LO2022シーズン(入替戦含む)*:先発8、リザーブ3
LO2022-23シーズン(入替戦含む):先発11、リザーブ2
LO2023-24シーズン(入替戦含む):先発13、リザーブ1
LO2024-25シーズン(第8節終了まで):先発7、リザーブ1

TL=トップリーグ、LO=リーグワン。*アークス

連続出場の内訳もご覧の通り先発出場が多く、2022-23シーズン、2023-24シーズンともにチーム内プレータイムNo.1
今シーズンも第7節のリザーブ以外はすべて先発。第6節まではフルタイム出場をしていて、現在チーム内プレータイムNo.1
50キャップ合計のプレータイム(注:手元計算)は、

3,418分。

前後半80分に対して、1試合あたり平均68.4分。
ラグビーは控えメンバーが8名と、先発の半分は入れ替えが可能。負傷以外の戦術的な交代も認められていますが、たくへーくんは先発出場すれば大抵はフル出場しています。

チームもアークスの解散とDiv.2への降格、D-Rocksが誕生しDiv.1昇格を逃した悔しいとき、悲願のDiv.1昇格を掴んだ瞬間・・・・・・どの試合のグラウンドにも、たくへーくんの姿がありました。
当たり前のように毎試合プレーする姿を応援できるのはとてもシアワセなことと感じています。

2022シーズン Div.1/Div2入替戦
(写真一番右)
2022-23シーズン Div.1/Div2入替戦
2023-24シーズン Div.1/Div2入替戦
2023-24シーズン Div.1/Div2入替戦
(写真下から2人目)

キャップは1分でも試合に出場すればカウントされますが、コンタクトプレーが激しいラグビーのトップカテゴリーで試合に出続けていることも、プレータイムが長いことも。それだけチーム内で信頼を得て、安定したパフォーマンスを発揮し、大怪我もしていない裏返しと想像します。
地道に継続することは簡単なようで難しく尊敬しますし、ただただ素晴らしいに尽きます。

たくへーくんはこなせるポジションのほか、両足のキック・パス・ランというラグビーの基本要素、さらにはどこからともなく抜けていく巧みなステップによるチャンスメイクが持ち味。「何かやってくれる」「何とかしてくれる」と思わせてくれます。

ときには、イズラエル・フォラウ選手をはじめとするバックスリーの負傷者の穴も埋めてきました。そんなたくへーくんを評したチームメイトのTKこと竹内柊平選手の表現が秀逸すぎます。

TKのInstagramストーリーズより
(本人の許可を得て掲載)

当日の試合後の記者会見では、レイドローHCと飯沼キャプテンがこう発言しています。HCの評価は聞いてみたかったことなので、質問してくださった記者の方に感謝しかありません。

▶レイドローHCの試合後記者会見

▶飯沼キャプテンの試合後記者会見

チームの公式プロフィールは、実は2シーズン前のまま更新がされていません。当時はDiv.2でしたが、ファンへのひと言にこう書かれています。

今シーズンはようやく掴んだ悲願のDiv.1カムバック。50キャップは通過点に過ぎませんが、これからのプレーも楽しみに1分でも長く応援できたら嬉しいです。

お祝いというより、外野の私が勝手に盛り上がった顛末記になりましたが、

たくへーくん、50キャップおめでとうございます!!

当日はみなさん待たれていたので、
後日、練習公開時に一緒に撮らせていただきました


※関連情報

私がたくへーくんを推すことになった思いがけない経緯は、ちょうど1年ほど前の記事で紹介しています(3人目に登場)。

チームの公式Youtubeのこちらの配信では、試合にのぞむマインドについてインタビューを受けています。たくへーくんの人柄が垣間みえてお気に入りの1本です。


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