0.振り返れば、ただ前に進んでいた…
「蒼い真紅」プロローグ
いろんなことがあった。
父親を知らずに生まれ、
新しい家族が出来たかと思えば失い
学校に通ったかと思えば戻れなくなり
新しい家が手に入ったと思ったら失い
自立して生きていこうとしたら、自分すら失った。
それでも、ただ前に進んでいた。
目の前が
舗装されたキレイな道だろうが
足を取られるくらいにガタガタの道だろうが
時には身動き取れないぬかるんだ泥道だろうが
私はただただ前に進んでいた。
ズンズンと進んでいくしかなかった。
そして、その先に何があるかなんて全く分からず
いつも行き先の分からない船に乗ったような人生を歩んできた。
振り返れば、「よく生きたもんだ」と自分でも思うことがある。
むしろ、「よくぞ生き切った」と賞賛したくなるほど
死んだように生きる日々も経験した自分に感謝が沸き起こる。
ただ前に進んでいた自分
生きることだけに必死だった自分
そんな過去の自分に感謝している。
私、ありがとう。
出会ってくれた人、ありがとう。
ただ前に進む私を生かしてくれたすべてのもの、ありがとう。
私は今日も生きてます。
私は今日も生かされています。
不完全な自分のまま幸せだと感じられる今を嬉しく思う。
【目次】
1.六畳二間の家族の繋がり
2.幸せだった家族
3.別世界への入口
4.ママを男に取られた
5.名前と共に子供の自分を捨てた日
6.私の居場所
7.新しい家と私の決意
8.私の中の何かが変わった
9.夢の階段を上った先に…
10.家族で食べた最後の食事
11.もう涙すら出てこない
12.自分の居場所を自分で勝ち取る
13.誰にも邪魔はされない
14.なぜ…
15.目線の先に私は居ない
16.やっと…
17.6年ぶりの再会
18.安堵との出逢い
19.義父を殺した日
20.父親の居ないファザコン
21.壊れ始める心
22.何かを変えなければ…
23.こんな私が夢を描いていいのだろうか
24.失踪
25.神様、お願い!嘘だと言ってください
26.こんな私がお母さんになるなんて…
27.幸せを掴んだ瞬間に…
28.自分を失った日
29.こんなママでごめんなさい
30.死んだように生きる
31.夫が泣いた日
32.夢か現実か幻なのか
引き続き、綴って参ります^^
よろしくお願いいたします。
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