29.こんなママでごめんなさい
プロローグから続いています。
わけも分からず荷物をまとめ、娘を保育園に預けてから
夫に付き添ってもらい病院に向かった。
娘とはしばらく会えないのだろう。
自分から離れる娘にホッとしているのか
会えない淋しさなのか
入院することへの緊張なのか…
もはやどんな自分だったのだろうかという記憶すらない。
閉鎖病棟は二重でドアが施錠され、
看護師と一緒でなければ外に出られないところだった。
到着するとすぐに問診。
血圧、採血、先生との今後についての話をしたのだろうか。
真っ白な部屋