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夫はお金がなくならないお財布じゃないよ

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日本に戻ってからの2年半、怒涛のような日々を過ごしています。大きいスーツケースと手荷物いっぱいで一人スペインに行き、暮らしていた18年間もいろんなことをめいっぱいしてきたつもりでしたが、この2年半が濃厚過ぎてぼんやりしてきました。

いわゆる獣道を行っているのかもしれません。スペインで、「近いうちに家族を連れて日本に本帰国するつもりです~」と言ったら、日本から来られていたお仕事関係のいろんな方に、

「それは、絶対やめたほうがいい」

と言われてきました。とうのも、夫の収入はゼロでも私がなんとかする、という意気込みだったからです。

簡単だとは思っていませんでしたが、思ったよりも気持ち的に難しいこともありました。なんせ日本には、専業主婦やご主人の扶養内でOKな女性がめっちゃ多いではないですか…。(バルセロナには専業主婦は皆無だし、ほとんどの仕事がパートといえばパートのような、でも週3日10時間勤務とかはない)

そりゃ、独身で派遣社員で頑張っているある程度以上の年齢の女性とか、育児のために一旦キャリアを手放したシングルマザーとか、私のような出戻りとか、辛くなってくるわけです。

人と比べるものじゃないと分かっていても比べてしまいますよね?

帰国した当初の私はこんな感じ。

女性向けの資産運用セミナーに行ってみたら

運用する前に収入を確保しなければならない状態でありながら、興味が赴くままに「女性向け。資産運用セミナー」に行ってみたことがあります。フリーペーパーかなんかに広告が載っていて、近所のホテルで開催され、ケーキを頂ける、ということもあり。女性限定。女性が考えなければならないお金のこと。耳が痛い話であることには間違いなかったのですが、世の中でおこっていることを知るチャンス。

で、行きましたら、「女性限定」のはずなのに、旦那さんと来ていた20代後半とか30代前半くらいの人が3組くらいいました。全部で30人くらいのなか。

私の後ろに、そのうちの1組が座っていました。

講師の方は、ファイナンシャルプランナーで、突然ご主人が癌になり、入院保険をかけていなかった…その後あれよあれよという間に亡くなってしまって…。だから、女性もお金について真剣に考えて対策をしておくべき、という内容でした。

その後私の夫も心筋梗塞で倒れたりしたので、今思えば身につまされるお話です。

ひと言で言うと、もやっとしたのです。女性限定なのに、なんで夫連れて来てるのですか~、ケーキが食べたいのですか~?と。なんで来たのと聞いてみたかったくらいなので、後ろのご夫婦がとても気になりました。

各自で行うワークがあり、講師の方が席を回ってくれていました。私の後ろに講師が来られた時、まず聞こえたのが

「これって、私は私の名前で口座を持たなきゃならないってことですよね?」

その質問に驚いたと同時に、幸せだね~ある意味とも感じました。

夫は便利なお財布ですか?

私の親の世代と今は、全く違ってきているのは確か。父は亡くなってしまったけれど、ずっと同じ会社で働いて、亡くなっても母が路頭に迷わないようにしてくれていました。

でも今、それを男性に求めるのは酷じゃないかな~。男の子の親になったから感じることかもしれません。

自分の口座も持っていないような人と結婚したら、離婚は難しい…。

頑張って働いても、お小遣い数万円でやりくりは奥さんに任せるのかな、とか。(このシステム、まだありますか?日本ならではじゃないでしょうか)

自信ない男性も少なくないんじゃないかな。(そりゃそうだと思います)

夫任せじゃないジンセイ、女性も真剣に考えたほうがいいかもしれません。私もえらそーなこと言える立場ではないけれど、なりたい自分がいて生きたいジンセイがあって、向かい始めたところ。ちゃんと言うとただ方向を向いただけです。

社会のシステムは女性にも男性にも優しくはないのだけれど、どこの国にもいいところと悪いところはあるし、社会に対して怒りは全然ありません。むしろ逆かな。損したな、とか負けたなとか、ほんと私バカすぎるとか思ったことはいっぱいあるけれど、それを知っているからできることがあるんじゃないかなと考えています。


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Makiko Hata
性別、年齢、国籍とか関係なく。自由で自立した、あなたらしいジンセイ、選びませんか?思うところいろいろ書いています。フォロー、スキ、サポート感謝です!