【もう悩まない!】カレーを食べると襲ってくる腹痛の原因と対策
こんにちは。アーユルヴェーダアドバイザーのウィジェシンハ真季子(@makiko_wj)です。
国民食ともいわれるカレー。
でもカレーを食べるといつも「お腹が重い」、「下痢をする」、「気持ち悪くなる」、「お腹が痛くなる」ことはありませんか?
旦那さんがスリランカ人なので、本場のスパイスカレーを食べる機会も多いのですが、同じカレーというカテゴリーでも、なぜか私の場合は高確率で日本のカレーを食べる方が、お腹の調子が悪くなることが多いという不思議現象が起きます。
そんな疑問から、今日はカレーを食べたいのにお腹に不調を抱えるカレー好きさんと一緒に、何が原因でお腹を壊すのかを探っていきます。
アーユルヴェーダアドバイザー、スパイスアドバイザーとしても、健康効果に期待できるカレーを楽しんで食べてほしいので、原因を知ってカレーと仲良くやっていきましょう。
お腹が不調になる原因4つ!
①ウエルシュ菌
2日目のカレーは味が濃縮されて美味しいけど、ウエルシュ菌には気をつけましょう!と聞いたことはありますか?
ウエルシュ菌は腸内にも存在する悪玉菌の一種。
悪玉菌というと悪いやつというイメージがしますが、タンパク質などを分解して不要なものを便として排泄するという大切な役割もあるので、必要不可欠。
ただし、やはり増えすぎると下痢や腹痛の原因にもなるとわかっているので、増えすぎないようにしたいところですね。
加熱しても死滅しないパワフルさ、酸素を嫌う菌なので、酸素がほぼない調理後のカレーの中心部は、ウエルシュ菌にとって快適な環境に。「明日食べよう!」とコンロに置いておくと、菌が活動しやすい温度になったとたん急速に繁殖していきます。
いざ食べようとするときにコンロや電子レンジで加熱しても、熱にも強いので、そのまま胃を通過し小腸に届くと、エンテロトキシンという毒素を放出。これがお腹を壊す原因といわれています。潜伏時間は約10時間なので、次の日に「お腹が痛い」、「下痢をした」という場合はウエルシュ菌感染症が疑われます。
国立感染症研究所『ウエルシュ菌感染症とは』
https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/324-c-perfringens-intro.html
②スパイスの刺激
スリランカの場合は、離乳食からターメリックをおかゆに混ぜて食べはじめ、徐々に刺激の少ないスパイスを追加しながらステップアップしていき、身体に慣らしていくという食育が行われているので、当然スパイスに対して赤ちゃんのときから体制が整えられているのでしょう。
がしかし、日本人の場合は初めてTHEスパイスというものを食べるのは、大人になってからということが多いのではないでしょうか。
食べ慣れないものを食べるのは勇気がいるし、「もしかして辛かったらどうしよう」、「本当においしいのかな?!」などの懐疑的な考えがよぎると、胃腸が拒否反応を示すことも。結果的に腹痛や下痢という症状で白旗を上げるということが考えられます。
③唐辛子
カプサイシンは痛みを感じる感覚神経を刺激するので、胃の感覚神経が刺激されると胃酸が過剰に分泌されやすくなります。そして胃酸が過剰に分泌されると、胃の粘膜も傷つけてしまうことに。
またコショウのピペリンも同じ作用をもたらすといわれています。
スパイスカレーは唐辛子よりも、コショウで辛味を多く加えている場合もあるので、胃のあたりがズキズキとした痛みを感じる場合は、唐辛子だけではなく、コショウの影響も考えられます。
④カレーの脂肪分
市販のカレールーには、牛脂豚脂、ラード、パーム油、なたね油などの脂質や油が多く含まれていることがあります。
脂質や油は、ほとんど胃で消化されず、十二指腸から分泌される胆汁酸で消化されていきます。このとき胃の活動は抑制されるので「胃が重いな」と感じやすくなります。
カレー以外にも脂質全般が合わなくて、「胃が重い」、「お腹を壊す」という人は、胆汁酸不足も考えられます。
心おきなくカレーを食べてお腹を守る対策5つ!
・ウエルシュ菌の影響をできるだけ避けるため、食べきれる量をつくる。
・2日目に食べたい場合は小分けにし、急速冷凍をする。
・「本格派」「スパイシー」「30種類以上のスパイス」などが記載しているものは避ける。
・中辛でも刺激的なものもあるので、甘口を選んでカプサイシンよりも刺激が少ないコショウで自分好みに辛味を調節する。
・脂質や油を控え、スパイスを自分でブレンドする。
『お腹にやさしい』市販のカレー愛用品3つ!
①こどものためのカレールウ。
※画像に公式サイトのリンクを貼り付けています。
フルーティさがメインの味わい。程よくスパイスを感じられるので、スパイスが苦手だけどカレーを食べたい人にもおすすめ。
我が家では、もう少しスパイス感がほしいので「こどものためのカレールウ。」をベースに、少しターメリックやフェンネルなどのスパイスを追加して風味付けをしています。
②大人のためのカレー・ルー中辛
【原材料名】カレーペースト(ソテーオニオン、トマトペースト、りんごピューレ、にんじん、カレー粉、その他)(国内製造)、野菜・果実(玉ねぎ、りんご)、ブラウンルー、酵母エキス、食塩/着色料(カラメル)、(一部に小麦・乳成分・りんご・バナナ・豚肉・鶏肉・ごまを含む)
油を使用していないので、胃が重い感じがありません!
そして何よりも、1皿68kcalというヘルシーさ。お茶碗に白米を軽く1杯よそう分量が約240kcalなので、合わせて約300kcalでカレーが食べられるんです!!
深みもコクもあり、スパイシー。辛味が苦手な人には不向きなピリッと感ですが、脂質と相性が悪い、ヘルシーなカレーがいい人には試してみてほしい味わい。
③ギャバン 手作りカレー粉セット
20種類のスパイスセットになっているので、自分好みのスパイスカレーを作りたい人におすすめ。
スリランカカレーには使用しないスパイスも入っているので、正直カレーの際には日の目を見ないスパイスもあります。そんなときは別の使い道として、肉や魚に揉み込んでグリル料理にしています。
「みかんの皮」は、ラム肉と相性がよかったですよ!
大人のためのカレー・ルーと同じく、油の使用は必要最低限で済むので、お皿を洗う際にサッと洗い流せるという利点も。食べ終わった後すぐ水に浸けておかなくてもキレイに洗い流せるというのは、家事の負担も軽減されるのでうれしいポイント。
『ギャバン手作りカレー粉セット』を使用した、スリランカ風カレーのレシピは、今度ブログにまとめようと思っています。
現在、旦那さんにも監修してもらい、さらにおいしくなるレシピを考えています。楽しみにしていてくださいね♡