ゆらぎ肌のニキビを抑制!【薬を塗っても治らない人】に試してほしい2つ!
こんにちは。アーユルヴェーダアドバイザーのウィジェシンハ真季子(@makiko_wj)です。
カウンセリングでよくご相談いただくニキビが治らない問題。
「ニキビができたら皮膚科へ」と私もお伝えしていますが、「薬を塗ってるけど治らないんです!!」という声を多くいただきます。
私自身も薬を塗っているのに治らなかったことがあるし、同じところに繰り返しできるという経験もあるので、勇気をだして皮膚科に行ったのに「治らないからもう行きたくない!」そんな気持ちも痛いほどいほどわかります。
ニキビは尋常性ざ瘡(じんじょうせいざそう)という皮膚疾患なので、やはり皮膚科受診はマスト。ただし自分でできる解決策や予防策は、もちろんあるので、明日から取り入れられそうな2つをまとめてみました。
ゆらぎ肌でニキビができる理由2つ
①寒暖差で肌のバリア機能が低下しやすい
2019年4月15日にリリースされた資生堂さんの研究では、寒暖差が直接的に肌荒れを誘発しやすいメカニズムを解明したと報告されています。
資生堂、寒暖差が直接的に肌荒れを起こすメカニズムを解明
https://corp.shiseido.com/jp/news/detail.html?n=00000000002670
表皮にある酵素のひとつ「カスパーゼ14」は、顆粒層から角層へと細胞が脱核する際に、細胞内をタンパク質のスクラム状態にしてバリア機能を形成する働きや、うるおいの基でもあるフィラグリンから天然保湿因子を生み出す役割があるとのこと。
つまり、寒暖差で「カスパーゼ14」が減少すると、水分保持をしてくれる天然保湿因子がつくられにくくなり、角層細胞も未熟な状態のため、肌のバリア機能も低下しやすくなり、ターンオーバーも乱れがちに。
すると、剥がれ落ちるはずだった角層も肌にとどまり、肥厚しやすくなります。角層が厚くなると皮脂がうまく排出されなくなり、毛穴が詰まることでニキビができてしまうことも。
②自律神経の乱れで胃腸が刺激されやすい
「朝晩は寒かったけど、昼は暑い」、「昨日は寒かったのに、今日は汗ばむかも」などの寒暖差は、近年寒暖差アレルギーともいわれています。
※寒暖差アレルギーは、アレルギー反応が起こるからではなく、正式な疾患名は「血管運動性鼻炎」。
寒暖差アレルギー(血管運動性鼻炎)の原因は、はっきりと解明されていないそうですが、自律神経の乱れからくるといわれています。
自律神経は消化器官の働きもコントロールしているため、ゆらぎやすい季節にアレルギーではないのに、鼻水やくしゃみがでやすいという人は、消化不良からニキビが発生しやすいとも考えられます。
また、寒暖差は精神的にもストレスに感じやすいので、ストレスに立ち向かうべく交感神経が優位になります。すると、肝機能を司る副交感神経の働きが抑えられ、肝機能の低下にも繋がります。
肝機能が低下していると、タンパク質を腸内細菌が分解したときに発生する物質のアンモニアなどを無毒化することが難しく、そのまま血液中を巡り、やがて肌に届くとニキビの原因にもなりえると考えられます。
寒暖差が厳しい季節でも肌のバリア機能を保つには
資生堂さんの研究によると「キイチゴエキス」は、減少するカスパーゼ14を増やす報告もあるので、『カンダンバリア エッセンス』などのキイチゴエキスが配合された化粧品を使用した、外からのケアも有効かもしれませんね。
https://www.shiseido.co.jp/sw/c/products/SWFG070410.seam?shohin_pl_c_cd=E50802&online_shohin_ctlg_kbn=1
※全成分や、使用方法は公式サイトでご確認ください。
洗顔後のスキンケア前に使用するブースター美容液。使用感はとてもさっぱりしていて、肌にスーッと馴染んでくれるので、化粧水をすぐにつけられるのも使いやすいです。ニキビができにくい処方ということと、使用感が好きなので使い続けてみようと思います!
また、マスクが必須の今は、マスクと外気の寒暖差を最小限にするべく
・人がいないところではマスクを外す
・マスク内の換気を1時間に1回は行う
・マスク内の湿度を軽減するためにもガーゼやティッシュを挟む
などの対策も合わせて行うと、ゆらぎやすい季節でも、よりニキビができにくくなるのではないでしょうか。
すでにニキビができている場合、不織布マスクと肌が擦れると、とくに刺激を感じやすいので、マスク内にティッシュを挟むことで悪化の軽減にも繋がります。
自律神経を乱れさせないポイント4つ
交感神経や副交感神経などの神経は、自分の意思でコントロールすることはできません。しかし、できるだけ正常に機能するよう整えることは可能です。
・食事や生活習慣に気をつける
・ハーブティなどを取り入れる
・適度に運動する
・好きな音楽や趣味に没頭する
など
●食事や生活習慣に気をつける
「昨日は朝ご飯を食べてないけど、今日は朝ご飯を食べる」、「お昼は忙しくて抜いてしまった」、「夜は疲れたし料理をしたくなくて、ポテチを食べてしのいだ」など、食事をする時間や栄養素的にもアンバランスになると自律神経は乱れやすくなります。
できるだけ食事をする時間は決めておく方が、生活のリズムが整いやすいので自律神経は乱れにくくなります。
わかってる!でもどうしてもできないときが、もちろんありますよね。そんなときのために野菜ジュースやバナナ、インスタントのお味噌汁などをストックしておくと便利です。
また、ビタミンB群や鉄、マグネシウムなどのミネラルは、神経伝達物質をつくるのに必要な材料なので、自律神経が乱れやすい季節は意識して食べるほうがいいかもしれませんね。
ビタミンB群…カツオ、マグロ、豚肉、鶏ささみ、バナナ、玄米ごはん など
鉄…鶏レバー、あさり、小松菜、ほうれん草 など
マグネシウム…ワカメなどの海藻類、ピュアココア、ナッツ類、煮干し など
●ハーブティを取り入れる
緊張や不安感を抑制したり、リラックス効果、消化器官の健康維持に期待できるカモミール。
気分を高揚させるといわれる酢酸ベンジル、気分を落ち着かせるといわれる安息香酸ベンジルが主な芳香成分のジャスミン。
など効果に期待できるハーブティのほか、自分の好きな香りのハーブティでもリラックス効果を感じることができるので、睡眠に不安がある人は、寝る前に温かいハーブティを飲むとぐっすりと眠ることができるかもしれません。
●適度に運動する
この場合の適度な運動とは、ダイエットが目的ではないので、毎日続けやすく、スポーツジムに行かなくても、できることからはじめましょう。
・散歩を日課にする
・毎日、腹筋を30回する
・エスカレーターではなく階段を使う
・noteを読みながら足をパカパカする
など
定期的に運動をすることが習慣化されると、血流も促されやすく、生活リズムも整いやすいので、自律神経を整える効果が期待できます。
●好きな音楽や趣味に没頭する
自分が好きなアーティストの曲を聞いていると、イヤなことも忘れて、この上ない幸せを感じませんか? 最高のリラックス時間♡
この心地よく、幸せな気分を感じることはリラックス効果もあるので、自律神経が整いやすくなります。
「お風呂にゆったり浸かる」、「読書に没頭する」、「家中を掃除する」など"自分が心地良く感じる”が大切なポイントなので、自分なりにリラックスできるもので自分時間も大切にしましょう。
外側&内側のダブルケアでゆらぎ肌でもニキビを発生させない!
効果が期待できるような"キイチゴエキス”が配合された化粧品や、その他の化粧品でも外側からの保湿や保護で角層を守るケアを続けると、弱ったバリア機能も回復しやすくなります。
寒暖差やマスクによるニキビや肌荒れは、外側からのケアだけでは根本的な解決になりにくいので、内側からのケアとして
・食生活のリズムを崩さないようにする
・なるべくストレスを溜め込まないようにする
・自分時間を有意義に楽しむ
ただし、何もかもがイヤになっているときなら、布団の中にこもってひたすら寝て"何もしない”こともすごく大切な選択。
無理に自律神経を整えようとして、行動に移そうとしなくていいのです。
季節の変わり目は、肌も気持ちもゆらぎやすい季節。あせらずマイペースに、冬に向けて肌と身体の準備をしていきましょう。