カント哲学を述べる

まずはカントについて軽く紹介。

ドイツの哲学者、プロイセンのケーニヒスベルク生まれ。対立合理論とイギリス経験論を総合した。

道徳法則

自然界に自然法則があるように人間界にはしたがわなくてはならない道徳法則があると、カントは考えた。さらに道徳は手段ではなく目的そのものであるとした。

これを義務論ともいう。(対立概念は功利主義)
義務論では行動と結果を4パターンに分類する。例えばここでは、受験を例としてみる。
勉強頑張る→受かる
勉強頑張る→受からない
勉強頑張らない→受かる
勉強頑張らない→受からない
この4パターンに分類できる。
この場合、たとえ試験に受からなくても勉強を頑張るという行為をしたことを善とする考え方が義務論である。「勉強することに目的はない、なぜなら勉強すること自体が目的だから」

そしてこのように自分で自分に定めた行動の法則を格率と呼ぶ。信念とも言い換えることができる。格率は自分が自分のために良いと思って決めたことであり、道徳法則とは分けて考える。けれども格率と道徳を一致させ、自発てきに道徳を行うことで、人は自由を手に入れられる。

汝の意志の格率がつねに同時に普遍的法則となるように行動せよ

自律

理性が聞いた道徳法則の声に従い行動することは、じつは自分の理性に従うのと同じことである。それは格率と道徳法則が一致している状態である。つまり私たちが道徳的な行為をしているとき、道徳は神から与えられた他律ではなく、自律となっている。カントは道徳的であることは自律的であり、自由であると言った。

参考文献
『哲学用語図鑑』『西洋政治資料集』

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