(85)リア・スタン作品の魅力~②イタリアで行われたリア・スタン作品展
私は、2013年のクリスマス以来リア・スタン本人から直接買付をし、ブランド リア・スタンから日本公認代理店のタイトルを承認されています。
セレクトショップ等への卸業と、小売業として百貨店のフランス展やアクセサリー売場の期間限定ショップ出店、オンラインショップ展開を通じて、リアスタン作品をお届けしています。
間違った情報もネット上等で流布されており、その公認代理店という立場の責務であるとも感じ、比較的早い時期から「リア・スタン作品の良さを正しく紹介する本を出版したい」という思いを抱くようになりました。
彼女の仕事場で直接作品説明や夫フェルナンとのブランドの軌跡を聞けたり、
取引き先のショップ・オーナーの方やコレクターのお客様の作品を手にした時の喜びの表情を目の当たりにする機会をいただいているのは、極めて幸運なことだと思っています。
リアの作品集を制作するという目標は、リア本人はじめ、フランス展の関係者の方々、関わりのあったすべての方への感謝の気持ちから湧き出たものでもあります。
勿論、リア・スタン作品の持つ意匠性に魅せられていることがなによりのモチベーションになっています。
単なる夢で終わらせたくなかったので、出版が難しい昨今の状況を鑑み、まずは自費出版で紹介冊子を制作しました。
私と同様の思いを持ち、それを実現させたイタリアのバイヤーさんがいます。
イタリアの小さな美術館で「リア・スタン作品展」を開催し、その図録を完成させたのです。
それが、私が2019年紹介冊子を上梓した時期とほとんど同時だったというのも奇遇でした。
私は、5年以上リアとフェルナンに買付の合間インタビューし、どうしたら彼らの作品を単なるアクセサリーでなく一つの文化の果実として表現できるだろうかと、構成を考える過程に一番エネルギーを注ぎました。
リアとフェルナンの才能と情熱を、時代背景に関連付けながら一番いい形で伝えるべく、校正者やグラフィックデザイナーさん達プロの手も借りながら、ほぼ一年かけて48頁の小冊子を完成させました。
一方、イタリア人の彼女は、リアと関わった自らの仕事の集大成を、リア・スタン作品群を美術館で時代を追って展示するという形で結実させました。
展示会にはリア本人とキャロルも現地の美術館を訪れ、現地のTV出演もしたようです。
その展示会のURLです。
www.museodelbijou.it/it/mostre/2019/mostre-temporanee/i-gioielli-di-lea-stein/
欧米、東アジア、豪州に多くのファンがいるリア・スタンの作品展を初めて実現させた彼女の功績は大きいと思います。
実現に至るまでの彼女の人脈や努力に惜しみない拍手を贈りたいと思います。
YouTubeで上記のイタリアでの展示会が行われた時の動画がありましたので、ここにリンクを貼っておきますね。
2015年に大阪の百貨店のフランスフェアで、私のブースの作家さんとしてリアとフェルナンを招聘するオファーをいただいたのですが、残念ながら高齢の二人には日本は遠すぎて実現しませんでした。
渡航がなかなかままならない今の状況が落ち着いたら、是非イタリアに彼女を訪ねて色々話してみたいと思っています。
きっと夜通し語り合えるくらいの思いをシェアできるのではないかと、想像するだけでワクワクします。(笑)