ちょっとした幸せ(30)バガテル公園内のカフェ
女性好きのルイ16世の弟が
愛妾達との逢瀬を楽しむために作ったと言われるブローニュの森に隣接したバガテル公園。
義姉のマリーアントワネットが美しく改築しお気に入りとなり、時折訪れたそう。
住んでいたロンシャン通りを抜けて20分のところにありましたので、
週末の朝は、夫とハード・ウォーキングがてら出かけました。
四季折々の表情があり、時折サンドイッチを持ってそのままブランチをしたり、
帰りにマルシェで食材を調達し
パン屋でバゲットシリアルを買って帰る、なんてことをよくしていました。
春には放し飼いの孔雀の子連れの行列が見られ、
初夏には薔薇の国際コンクールが開催される為庭園中甘い香りで満たされ、
通年、不定期に小ホールで市民向けの無料コンサートも開催されています。
秋は美しい落葉樹に彩られ、
冬の花の少ない時期でさえ褐色の自然の恵みを楽しめ、
庭園内のカフェの温かいホットチョコレートのご褒美目当てに、
早歩きしていました。
公園というより、森の中のカフェと言ってもいいくらいの森林浴ができる心地よい空間で
こんな笑顔の素敵な女性がデザートをサービスしてくれる至福の散歩の終点でした。
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