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小声コラム #00 逃げましょう。全力疾走で
しばらくnoteを書いていないとは思っていたけれど、もう2つの季節を通り過ぎて書いていませんでした。
書けなかったし、書きたくなかったんだと思います。
人に迷惑をかけたり、人の尊厳を落とすようなことをしたりといった出来事が、身近にも遠くにも起きて、なぜそんなことをするのかわからない、理解できないことにひどく落ち込みました。
そういった状況で、自分は正しくありたいと思いながらも、正しさは曖昧で、悪意は明確に生まれ憎しみになり、憎しみは沼のように広がってゆく。
それを抑えようとすれば、なぜこちらだけが我慢しなければいけないのかと、葛藤を超えて怒りが生まれました。
頭のなかが嫌な想像でいっぱいになっていることが、情けなく苦しい。
そんな状態でした。
その期間が長かったせいか、視界はいつも靄がかかっていて、味覚も嗅覚も脳には到達しないような感覚で、心は自衛のために蓋してしまったみたいでした。
そこから逃げてしまえば、負けた気がする、勝ったと思われる気がする、と意固地になった自分の想像に、バカみたいに抵抗していました。
限界だと知ったときには、とうに限界は超えていたみたいで、何も感じないことをかろうじて感じる人間の出来上がりです。
人間である必要性を感じないし、人間であることに納得できないし、
もうおわったと思っているのに、お腹は減るし、たまに笑うし。
好きなものが好きかわからなくなったし、好きなもの知ろうともしなくなったし、でも好きなものを探しているし。ずっと矛盾。
けど不思議なもので、苦の渦中から離れてしまえば、毎日何度か「もうダメだ」ってなりながらも、ちょっとずつ書きたくなってきたのです。
書きたいことが判然としないけれど、書きたいことを見つけても以前より書けなくなったけれど、ここまで書いてしまった。
なんというか、この記事に主題なんてないですが
自分の想像で自分を傷つけているとわかったならば
逃げましょう。心地よい方へ全力疾走で。
#00 逃げましょう。全力疾走で