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1/100 ローラインガルス「大きな森の小さな家」/備蓄の効用

Facebookで回ってきた7冊本を紹介するバトン、3日坊主上等の私が珍しく続いて、ああ、好きなコンテンツについてなら書き続けることができるかも、ということで、noteで100回本や映画を紹介することにした。

なぜ今日か、というと、コルクラボで知り合ったイラストレーターのいずいずが、ちょうど今日、Twitterで100日投稿を達成して。それにとてもいい刺激を受けた。

書く仕事そのうち再開したいなと思いつつ、最近はほとんど書けてない、そんな日常から脱却したい。本当は100日連続といきたいところだけど、ハードルは下げておく。

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このコロナの騒動が始まってからたびたび思い返すのがローラ・インガルス著「大草原の小さな家」シリーズの第一巻「大きな森の小さな家」。
主人公のローラが住んでいる環境では、冬は酷寒のため外出する事がままらない。そのため冬になる前に、備蓄をする。その様子がなんだか、現世の私とシンクロする。

凍りつくように寒い、雪にうまった「大きな森」で、とうさんが、たったひとりで一日中獲物をさがしまわっても、かあさんやメアリイやローラのところへ、夜になってから、手ぶらで帰ってくることになりかねないのです。だから、冬がくるまえに、この小さな家には、できるだけたくさんの食料をたくわえておかなければなりません。 
ローラインガルス著「大きな森の小さな家」

食に人一倍執着がある私は、状況が急激に悪化し、食糧難になるのが怖い。今年の2月からずっとそれに怯えていて、こんなに食べ物が豊富にある今でも心の底にはまだうっすらと恐れがある。

そんな恐れをはねのけるには備蓄に限る。今日も誤って10kgも注文してしまった玉ねぎをひたすら加工している時、どこか不安が軽減したように思えた。備えあれば憂いなしという言葉がピッタリの心境。

ローラの家もこんな心持ちだったんだろうか。ウィンスコンシンの山奥で、家族だけで、長い厳しい冬を越す。
そこにはうっすらと今の私が感じるような不安があって、だけど備蓄をすることで、その不安を解放して。

200年の時を経て、ローラ一家と少しシンクロしている心持ち。

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