5/100 山田詠美著「セイフティボックス」/身の回りの一番素敵なモノ、それは
今日は午前中、彼が子を連れ出してくれたので、最近ノルマにしている週1の映画鑑賞。今日はTwitterでたまたま見かけた「365日のシンプルライフ」という作品を。
この映画はドキュメンタリーで、何といちど全てのモノを倉庫にしまい、1日づつそれ取り出していくという試みを追ったものだった。
この映画をみると自分も断捨離したくなるのはもちろんなんだけど、この主人公の周りにいる人がとても素敵で、ああ、この人の持ち物でいちばん素敵なモノは人間関係なんだなあということ。こんな素っ頓狂な取り組みを面白がって応援してくれる肉親や友人達に恵まれていること、これが彼にとってのいちばん大事なモノなんだと思う。(最後は彼女までできた)
山田詠美の「セイフティボックス」というエッセイにこんな箇所がある。
私のセイフティボックスの中味はパスポートでも、お財布でも、クレジットカードでもなく、私を取り巻く人間たちのような気がする。そして、その人たちが喋る言葉や、考えたことや、心の動きなどが絡み合って、貴重品を作って行くのだと思う。だから、セイフティボックスの鍵は失くさないようにしなくっちゃね。
山田詠美著「セイフティボックス」
そんな人間関係を自分は作れているかな。そしてそれを大切にしているかな。
山田詠美にシンクロしきれず自問自答してしまう心持ち。