税理士の先生のお話が素晴らしかったので、すべての企業の経理担当者に届いてほしい。
「経理とは利益を生まない場所です。」
開口一番、税理士の先生はおっしゃいました。
「けれども、会社になくてはならない部署です。」
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「役員会で使う試算表はあなたたちが入力したデータがもとになっていて、それが最終的には決算書となります。これらの資料がなければ、会社の良し悪しを判断することはできません。だから経理は、会社になくてはならない大事な部署なのです。」
「だからこそ、処理をする各人で処理の基準が違うと意味が無い。同じ基準で処理をしなければ比較対象にならない。」
「また、昔からやっていたから同じ処理をする、前任者がやっていたから同じ処理をする、ではよくないのです。税制は改正されるもの。それに合わせて経理規定を見直すべきなのです。」
わたしの会社は歴史だけは長い。
けれども経理規定もなければ、全国にある各支店の処理内容はバラバラ。今までよく大きな問題が発生しなかったなと思います。
経理は日々の業務を、ただなんとなく、繰り返しがちです。
『お金を扱う部署だから他の部署より偉い』『お金を管理する仕事』、そう思われることもあるでしょうが経理の本質は税理士の先生がおっしゃった通り、『会社を経営する判断材料をつくりあげること』なのです。
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そして経理をする上での心がまえも先生は教えてくれました。
「とにかく聞く。自己判断しない。うたがって聞く。そして再質問する。そうすることで質問した相手のレベルもあがる。」
「困っていること、こうだったらいいのに、なぜ、といった改善につながる視点を常にもつこと。」
「まあいっかはダメ。悩め!調べろ!疑問をもて!適当にするな!粘着せよ!」
とにもかくにも、経理の『感性を磨く』ことが大事だとおっしゃっていました。なんとなく仕事をするのではなく、常に疑問を持ちながら仕事に取り組む。少しでもおかしいと思ったら人に相談する。それが大事だと。
これは経理だけでなく、すべての部署に共通していえることかもしれませんね。
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最後に、こんなことも言っていました。
「仕事を楽しんで下さい。人は納得しないものに対して面白さを感じません。納得するまで、悩んで、調べて下さい。そうしたら、きっと仕事は楽しくなりますよ。」
以上が税理士の先生の素晴らしいお話です。すべての企業の経理担当者、会社で働く人に届いたらいいなと思い、ご紹介しました。
どうせ働くなら楽しく!一緒に仕事を楽しみましょう!
牧真姫子🍙エッセイスト(@makicome1986)