どんな仕事をする?
別に何もしなくても人生は過ぎていく。
子供のころから学校があり、次に仕事が待ち受けている。
でもふとその線路を脱線すると、何もしなくても生きていける世界線がある。
拍子抜けするだろう。
あれ、こんな世界があったの?
「やらなくていい」世界があったの?と。
だけど、悲しいけど
大金を蓄えていない限り、私たちは働かないと生きて行けない。
大昔だと、仕事イコール農作業や家畜を育てることだったし、
料理をすることや布を織ることでもあった。
今はそれらのことは分業制になっていて、どこかの企業や個人がやってくれている。
山奥でないそれなりの街に暮らす人々は、ほかの事に従事する。
販売であったり、その他の工業的なものの生産であったり、
より便利に暮らすための企業たちであったりする。
私たちもそれらの仕事に従事する。
大昔と違って様々なことが「仕事」になる時代に生きている。
アニメ、キャラクター、癒し、コンテンツ、サービス、教育…
誰かが求めていることが仕事になる時代だ。
大昔に比べれば、仕事を「選ぶ」ことができる時代に生きているのだと言える。
好きなことはなんだろう?
人生1回だから色々チャレンジしてみるのもいいかもしれない。
だけど、自分の生活を維持できる「お金」を稼ぎなら。
「お金」は自分の能力を差し出して得る対価だ。
私たちは一生こうやって自分の能力(大した能力じゃなくてもいい)と引き換えにお金をもらい、それで欲しいものを買い生きていく。
それが嫌なら全部自給自足をする訳なんだけど、
それってしんどい。
だから共同体が出来たし、みんなで分業するように進化したのだ。
人間は一人では生きていけない。
たまに田舎で全部自給自足でやる人もいるが、その人たちでさえ、服は糸から自分で作ったりしていないし、電気やガスを使ったりしている。
つまり誰かの力を借りているのだ。
だから、自分も何かを差し出さないといけないし、
知らないうちに誰かの役に立っているのかもしれないのだ。
仕事をするっていうのはそんなもの。
生きるっていうのはそんなもの。
さあ、何を差し出しますか?
書く能力、計算する能力、笑顔で対応する能力、語学力、やさしさ、思いやり、事務仕事?
どんな仕事も誰でもできるものではない。
あなたにはあなたにしか出来ない仕事がある。
それが見た目にはただの販売であったり、計算であったとしても、
あなたという存在だけがなしえる特別なものになる。
今、あなたが何をしていようと、
それは誰かが出来ない価値あるものだ。
どんな仕事をしていようと、自負を持って生きて欲しい。
そして途中で他にやりたい仕事ができたならチャレンジすれば良い。
人生はあなただけのオリジナル
1回きりの物語なんだから。