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「つくる派」じゃない人間によるおままごとプレート

食べ物はつくる派ですか?食べる派ですか?

私は見る派です。こずるい第三勢力!

正確には、
つくるのは工程による変化を楽しめるものがいい。
食べるのは人から出されたものがいい。
見る分には、人がつくっているのも食べているのも楽しい。
です。


言い訳

えっと、全くつくらないっていうわけじゃないんですよ。

ヨーグルトや甘酒はヨーグルティア(発酵メーカー)で作りますし、パンもはるあんちゃんの簡単レシピを見て時々チャレンジしています。

発酵つながりだと糠漬けなんかも当然(?)気になるわけですが、糠床をメンテナンスできる自信がないので二の足踏んで10年以上。

大寒が近づくたび味噌づくりにも惹かれますが、こちらは道具の購入で手が止まり保留。

適度な非日常としては面白いけど、日々のこととしてはやりたくないし、大掛かりなプロジェクトも面倒。

字面にして最悪だぞ、私よ。

そんな人間が1人暮らしなどすれば、食はどうなってしまうのでしょう。

体が弱いのでインスタント食品に走ることはありません。
お金はないので外食だらけにもなりません。

そう、生協の冷凍食品とグリーンボックスを使って、主菜は焼くだけ+野菜は全部味噌汁にまとめて一汁一菜というぱっと見は質実剛健な食生活ができあがるのです……!(土井善晴先生に一生感謝)

味噌汁日記はそこから始まりました。味噌汁すら作らなくなったらジ・エンドですので、抑止力となっております。

とはいえ、いくら「映えない味噌汁日記」と予防線を張っているといってもこれはないだろ……と思い始めました。

だって、こちらが一方的に好きでフォローしただけなのにフォローを返して下さる義理堅いライターさんの更新画面にもこの画質がびがびブラウン写真が載るんでしょ?やばない?

かといって味噌汁日記はやめるつもりないんですけど(ないんかい)、なんか薄まるものはないだろうか。

という、大変やましい気持ちで料理をしました。久しぶりに。
(noteライターさんに感謝しないと……)

昼ご飯のために立ち上がった午前11時過ぎ、作ったのはこちらの3品です。

  • ポークシチュー

  • おさつサラダ

  • コールスロー

以上。どれも(つもり)とか(もどき)とか付けたいですけど、全部予防線張ると自己愛主張が強すぎてウザいので。手遅れかもしれないけど。

とりあえずサラダが2品ともマヨネーズ頼みなのはいただけなかったな。


調理

おさつサラダ

さつまいもは、夏の終わりからほとんど毎週グリーンボックスに入っていました。

最初は当たり前のように味噌汁へ投入していたものの、私の好みとは若干ずれていると気づいてからは、お互いに無理のないパートナーシップを結ぶべく努力してきました。

パウンドケーキに入れてみたり、さつまいもご飯を試みたり(こちらは頓挫)、いっそ豚汁にしてしまったりetc.

それを繰り返すうちに私のスマホは「さてはこいつ…さつまいもが好きなんだな?」と勘違いしたらしく、さつまいもレシピがGoogleディスカバリーに鬼ほど出てくるようになってしまいました。

まあいいのか。結果、「さつまいものポテトサラダ」というしょっぱめ系レシピに出会い、見事私にはヒットしました。

記事はタイトルしか見てないので、作り方は勝手に考えました。でも考えるの苦手なので滅茶苦茶シンプル。

  1. 芋をふかす。

  2. 芋をつぶす。

  3. マヨネーズで和える。

  4. 黒胡椒を振る。

以上終わり。

工程1は、いただきものの電気圧力鍋(プレッシャーキングプロ)に「ふかし芋」のレシピがあったのでそれをそのまま使いました。

しっかり圧がかかってくれたおかげで、マッシャーなしでも100均の泡だて器で十分潰せました。
(マッシャーなしで挑戦したの、ゾッとしました?最悪ミニフォークでいけるやろと思っていたチャレンジャーです。つまり普通のフォークもない)

ほっくり系の品種だったので、その優しい甘さがマヨネーズと相性抜群で助かりました。

アイディアだけもらってレシピ見ないで作って失敗するパターン、学生時代から数えて恐らく100n回は下らないのですが、こういう一発があるからやめられないんですよね。

ま、単なる無精なんですが。


コールスロー

正式名称は、「コールスローになりたかった」。

キャベツを塩で絞った後、思い付きできゅうりを足したんです。で、きゅうりにも塩をふってしまったから大変塩味が強い。これが最初の悪手。

そこに拍車をかけたのが、まとめ役くらいのつもりでかけたマヨネーズ。

あれはむしろ単なる塩漬けで良かったのかもしれない。そしたら土井先生の一汁一菜に出てくるお漬物にはなれた。

そもそも、自分が作るコールスローにきゅうりを入れたことがなかったので、今度新しいことをする時にはちゃんと頭を使おうって思いました。(作文)

コールスロー自体は作り慣れたメニューの1つだったので、これはちょっと、いやかなり悔しいです。

いつも通り、

マヨネーズ*(塩もみ*(キャベツ+人参)+コーン+砂糖+レモン汁)

の、式で作ればよかったじゃんね。今の家にはレモン汁がないけど。

ウッ、ポークシチューと人参を被らせたくないのは分かるがそれならキャベツとコーンだけでよかったな……ごめんなきゅうり、君を悪者にして……。


ポークシチュー

何年も前に「特価だから」と買ったデミグラスソース缶が思いっきり賞味期限切れしておりまして。

そもそもデミグラスソースを使う料理をしないので(だから面白半分で買ったのだけど)、これは本腰入れないと使わないぞ……と気合を入れて作りました。

でも、やっぱり難しいことはできないので入れる本腰などなかった。

  1. 電気圧力鍋で豚こま(200g)と人参(小1本)と玉ねぎ(小2個)ときのこを炒める。

  2. 玉ねぎを鍋の下あたりにグイグイ押しやる。

  3. デミグラスソース缶、ケチャップ大匙1くらいを具材の上に載せる。缶を洗うついでのお酒も投入する。

  4. 圧力をかけて30分煮る。

  5. 水分を飛ばしながら、ソースとケチャップで味を調える。

「まとも感」を出そうとして工程1に材料のサイズ書いてみましたが、きのこはパックの中で適当に引き裂いたから全然分からない。

しかし、ポークシチュー作りにおけるハイライトは工程5でした。

調味の双璧を成すケチャップの相棒は、「どうせ料理なんてせーへんし大容量買うだけ無駄」とDAISOで買った100均のお好みソースでした。
これを、私は何かのはずみで手から落としてしまい、

容器の底が割れたんです……。

嘘でしょ?

容器は瓶じゃないんですよ。某ブルドッグなメーカーの硬質なプラスチックでもないんです。もっとソフトな、形状もマヨネーズみたいな容器なんです。確かにマヨネーズよりは硬かったか……。

こういう材質も落とせば割れるという学びを得ましたが、シチューにソースを追加する機会は失いました。


実食

そういえば私、圧力鍋の落とし穴に完全にはまりました。

圧力鍋って、圧をかけている時間こそ短時間ですけど、圧をかける前後に時間がかかるじゃないですか。

本来の圧力鍋がいかほどか分かりませんが、私が譲り受けた電気圧力鍋はそれなりに時間がかかります。

という点を計算に入れなかった結果、食べるのが13時30分近くになってしまいました。嘘やろ、たった3品に2時間以上かけてたんか。

そのわりには残念な仕上がりですが、ここまできたので良いでしょう晒しましょう。

サムネイルにしているのでネタバレもへったくれもありませんが、完成品はこちらでございます。

どん。

筆者が作ったポークシチュー。同じプレートにおさつサラダとコールスローが載っている。
おままごとワンプレートランチなり。

あまりにも食器が足りなくて単品の副菜は現在あられもない姿で保存されております。ワンプレートって魅惑の語彙。

ポークシチューは、やはりソースを追加できなかっただけあってパンチ不足が否めませんでした。ご飯を多く食べられるがご飯が進むとも言えない。ただし、無水(玉ねぎの水分+少量の酒)で作っただけあって野菜の旨味は出ている。

コールスローは言わずもがな、しょっぱい。コールスローの体裁を保とうとした砂糖とコーンとマヨネーズが逆効果。これがなければ和食コースに乗れたのに……ッ!

いっそコンソメスープにするか?だめだ、料理音痴は正しく作ることよりもリカバリーの方がはるかに苦手。

一方、ダークホースにしてぶっちぎりのトップを飾ったのがおさつサラダ。箸休めとして普通に美味しい。

コールスロー未満が色々足して大敗したのに対し、こちらはシンプルにマヨネーズと黒胡椒で勝負しているので「濃いし複雑でなんか変」だけは絶対起きないんですよ。

一汁一菜といい、結局私はこういう「シンプルに混ぜ合わせればよいのぢゃ!!!!」系が性に合っているらしい。


お片付けと振り返り

これがめ~~~~~ちゃくちゃ大変でした。

何せ似非ミニマリストなもので、持っている調理器具は最低限以下。おまけにどのメニューも電気圧力鍋だのボウルだのゴムベラだの同じものを使うので、何かを煮ては洗い、塩を振っては洗い、を繰り返すんです。

最後にゴムベラを洗った時の解放感は半端なかった。そしてゴムベラは100均でもいいからシリコン製一択だと痛感しました。フィット性が別格。

というわけで、休日2時間使ってしまったけれど、noteの記事一本書けたので満足しました。(本音)

もうしばらくは皆さんの素敵なグルメ記事読んで満足しようと思います。(本音)

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