過積載フラグからの今
#note100本ノック
Day 13
大晦日ですね。
先日、今年の振り返りをしました。数年前の大きな決断から、自分があるべき場所に落ち着き始めていることを感じました。
振り返りは、こちらで行いました。
サブタイトルは、「人に優しすぎるひとはなぜ苦しむのか」ですよ。ほんまそれ!だと思いませんか。講座に参加される方々は優しすぎる傾向あり。自分のご機嫌をとることが、実はいちばん難しかったりもしますよね…。
過積載フラグ
ところで日本の学校って、ちょっと過積載ですよね。
青空とんぼさんのXより引用
わたしが過積載だった
わたしが、まさに過積載でした。私立小学校に20年ほど勤務しましたが、毎年毎年、自分の職務や肩書きが増えて行き…身動きが取れなくなっていきました。最後の1年くらいは忙しすぎて記憶があいまいなほどです。
過積載は、わたしが小学校を退職した要因のひとつでもあります。後になって、退職したころに自分が抱えていたことを書き出してみたことがありますが、おぞましい量の仕事でした。健やかに教壇に立てるわけがなかったと思います。
これについて書いた記事は、ツムラ#OneMoreChoiceプロジェクトとnoteで開催した、「#我慢に代わる私の選択肢」投稿コンテストで入賞しました。
いま思うと、学校での自分を変容させる方法はありました。しかしわたしは「我慢に代わる」選択肢として小学校を退職し、背負っていた荷物を一気に降ろすという選択をしました。けっこう大きな決断だったけれど、自分としてはこの選択に一ミリの後悔もありません。次の扉が開いていくきっかけになりましたから…。
過積載の解決法
しかし退職してみて気づきましたが、わたしは大学院に進んでも過積載でした笑 つまり、過積載を生み出している要因は、学校だけでなく自分自身のもののとらえ方のなかにも存在していたのです!
正直なところ、わたしはこの学校の過積載の解決法を求めて大学院に進んだという側面があります。その解決法は…みつけられませんでした。まさに日本中で、研究者や先生たち、引いては企業や政治家も含めてみんなでその解決に向き合っている最中。学校の過積載の解決には、時間がかかることを思い知りました。
でも…一人一人の先生が背負っている過積載を楽にする方法は、あるのではないかと思っています。なぜならわたし自身が、毎日を機嫌よく過ごせるようになりつつあることを感じるからです。
そう、実はオーガニックラーニングが新たなわたしを創り始めているということ。理事になって3年、この年の瀬に確信しました。
ひとつの提案
例えばオーガニックラーニングでも、「過積載フラグ」をサブタイトルに設定したことがありました。
オーガニックラーニングHPより
キケン!過積載フラグ!そのまま積んでて大丈夫?
このときはわたしはすでに小学校を離れていたけれど、毎日がいっぱいいっぱい。自分が過積載になる要因は、自分のものの見方や考え方の癖など、自分自身のなかにあることに気づきました。
一年経ち、先日破壊力更新講座で振り返りを行ったわけですが…。ワークをもとに自分の今年1年間についてみなさんにプレゼン。「平坦な一年で…」と語るわたしに「ちっとも平坦じゃないですよ!」と参加者のアドバイスが。
「え?!」と衝撃でした。意外とわたしにもいろいろな「負」に見えるできごとが起きていたようです…気づいてませんでした笑
おそらくここ数年で自分のとらえ方に変容が起きているのです。今回も、自分では「凪」のようなごきげんな一年だったなあ、ととらえていたのに笑
わたしのやりたいこと、わたしにやれること
小学校を離れたわたしは、学校そのものを変えることはできません。でも大切な先生たちとともに、心地よく人生を送るあり方を模索することはできます。
わたしは、先生たちが自分と向き合い、整理し、変容していくという学びの過程にとても関心があります。それは、「人生の経営者を育てる」というオーガニックラーニングのコンセプト。
代表理事の江藤由布さんが紡ぎ出す講座の数々は、先生たちのマインドを揺さぶり、見つめ直しを促し、そして元気を与えます。その変容を目の当たりにしています。彼女とは出会って6年になるでしょうか。わたしの人生に影響を与えた人物の一人です。
先生たちを元気にするために自分ができることのひとつは、このオーガニックラーニングにあるのかもしれない。
大学の教育だからできること
そしていまは、大学で英語の非常勤講師をしています。
大学院修了の際、とても魅力的な小学校の常勤職へのお誘いもいただき、進路について本当に悩みました。結論として、小学校の常勤職ではなく今の道に進みました。
大学に勤務し始めて2年ですが、この大学という場、大きな学びの可能性を秘めていると感じます。学生たちは「入試」という縛りから解放され、学び本来の楽しさに気づく場になり得ると感じるからです。
そういう意味では、小学校での経験がとても生きているとも感じます。楽しいことや心動かされることにしか反応しない小学生との20年は、わたしの授業デザインに向かう力を鍛えてくれたと思うのです。
わたしがわたしらしく社会に貢献できる場所はオーガニックラーニングと大学なのかもしれない。そう思い至った2023年の年の瀬です。