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【本】 『思考する教室をつくる 概念型カリキュラムの理論と実践』

大学院のM1の春学期、「IB教育入門」という授業を履修していた。IBとはInternational Baccalaureateの略で、国際バカロレア機構が提供する国際的な教育プログラムのことだ。日本でのIB教育については、こちらをどうぞ。

https://ibconsortium.mext.go.jp/

わたしの通っていた大学院では、このIB教育のプログラムのうち、MYP、DPの教員養成プログラムがあり、「IB教育入門」はそのプログラムの履修を希望する受講生は必修とされていたため、80名ほどの学生が参加している授業だった。

この本はIBに関連する書籍として紹介され、特に「概念理解ってなによ」という疑問になんとわかりやすく答えているんだ、と感動したことを覚えている。仲間うちでは「黄色い本」と読んでいた。笑(タイトルも長いので…)

この本はIB教育の軸となっている概念理解をうながす学びについて理解するのに最適かと思われる。

この本について書かれたこちらのリンクがわかりやすいかも。知識ではなく、概念を中心に据えた授業、カリキュラムを!

知識は忘れられるが、生涯、自分自身の力となる「転移可能な学び」を実現しようとしているのがIB教育だ。

その「転移可能な学び」のなかの一つが「概念理解」である。


実は、とある中学校の図書室で借りた

実は、わたしはこの本をとあるIB校(中学校)の図書室で借りた。コロナ禍の頃、週に1度、その学校の図書館に放課後2時間ほど滞在し、院生として生徒の研究の相談などに乗っていた。

その学校はもともとは公立の高校で、蔵書はその頃からのものも多かったのだが、この「黄色い本」のようなIB教育に関連する本も豊富に取り揃えられていた。

大学院の授業で参考図書として勧められた本を、中学校の図書室でみつけたときの軽い驚き。

中学生の段階でこの「概念理解」の学びを意識できたら、どんなにか世界が広がるだろうと感じ、記憶に残っているできごとだ。

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