エージェンティック・エンゲージメント
関東甲信越英語教育学会(KATE)は、研究大会真っ最中なのだが、そのなかに今年初めての試みとかのオンライン茶話会があって、それがものすごく面白かった。
わたしは「学習者要因(情意・行動)」に参加。授業のなかで学生の変容を目の当たりにしているけれど、この変容はどんな理論で解明できるのかな〜と思っていたところに、ぴったりのテーマだと思ったから。
自己効力感とか、エンゲージメントとか、大学院で聞きかじっただけの理論に再度出会った感じ。しかし、そのなかでも「エージェンティック・エンゲージメント」ということばが深く刺さる。
ちょっと咀嚼できなかったので、論文を探してざっと読んでみたけれど、「先生に出された課題ではなく、自ら行動していくこと」みたいな概念?(で、合っているんだろうか)
学生が授業の際、わたしの指示に反して「こうしましょう」と提案してくることがあり、わたしはその提案してくる姿勢や行動を頼もしく、嬉しく感じる。
そういうときは、わたしの指示の意図を伝えて、学生の意図も汲み取って。結果として、学生の意見を採用したり、折衷案に落ち着いたりするのだけれど。それについて友人に話した際、「自分の意図に反する結果になって、頭にきたりしないの?」と聞かれたことがあった。
いや、全くない。むしろ、嬉しいんだけど。
そう答えたら不思議がられた。
いやいや、自分の計画通りに進めるだけなら、
オンデマンドでも十分やないか。
やりとりできるから、授業なんだよねぇ。
だって、学びは学生のものだから。
なんなら、わたしの持っている先生としての権限は、どんどん学生に渡していきたいくらいなのだ。
でも、そのやり方を行うには、そういう意図でわたしを雇っているのではない大学とか、そんなやり方を経験していない学生の戸惑いとか、いろいろなハードルがあるので、まだまだ小さく小さく実践している。
でも、今めざすゴールがあるとしたら、学生が自分に必要な学びを把握して、自分たちで題材みつけて、問いみつけて、解決していくってことかなー。
ん、それって、探求学習か。
ていうか、
エージェンティック・エンゲージメントについて、
ちゃんと学んでみたいな、これから。