聞いてればいいってものじゃない。
「対話」のよさをもっと伝えたいなぁ、と思う。
単に、話ができるのはいいよね、話を聞いてもらえるのはいいよね、っていうだけでないよさ。
気軽な雑談っぽい感じのよさでなくて、深い(表面的でない、氷山の下の部分の)ところで話すことでの、何かに気づいたり何かが生まれたり関係性が深まったり、というよさ。
組織(2人以上の人たち)の中で対話によって得られるいろんなものがあること。
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話すだけではなくて、聞くのがいいことだと、聞くことが必要だ、という考え方は広まっているし、1on1を取り入れたり傾聴しようとするのは増えていると思う。
聞くのはほんと大事だと思う。
うまく話せることよりも、うまく聞けることの方が、関係性をつくるのにも仕事を進めるのにも効果的だとも思う。
だからといって、「こういう風に聞くのがちゃんと傾聴しているってことだ」と傾聴の型みたいに聞いているのでは聞けてなくない?って思うし。
「聞くのが大事なんだからただ聞いていよう」っていうのも違うと思う。
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いきなり「聞くから話して」って言われたって話せるもんじゃないじゃん?
(実際に1on1でそう言われたことがある…)
信頼関係もできてないまま、なんでも話してと言われても、信頼してない人にいきなり相談したり内面の部分を話したりはしないだろう。
話してもらいたいと思うなら、話をしてもらうための関係性づくりをするとか、少なくとも、話しやすい雰囲気にするくらいのことは必要。
で、話を聞いているときの反応も大事だと思う。
人前で話したことがある人とか、オンラインで画面オフで話したことある人はわかると思うけど、反応がわからないと話しにくいよね?
無反応だったら独り言を言ってるのと変わらなくなってしまう。
ベタだけど、頷いているとか、相槌打つとか、確認や質問があるとか、話を促すとか、そういう反応があるだけで、話が進めやすくなる。
興味持って聞いているのだと思えると、気分的にも話しやすいし、どう話を進めたらいいかもわかりやすいし。
別にどっちも難しいことでなくて、仲いい人とかと話すときにはふつうにやってることじゃない?
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特に、聞くときの反応って、聞いてもらう価値をすごく左右すると思っている。
「リアクション」があるだけでも話をしやすいけど、聞いたことを映し出す鏡のような、よい「リフレクション」があると、気づきがあったり思考が整理されたりする。(それでアイディアがまとまったり問題が解決に進んだり何かを決められたりもする。)
そういうの、結構無意識にやっていたりされていたりすると思うし、なんとなく話をして(話を聞いてもらえて)よかったと感じるときって、気づきがあったり思考が進んだりしているときなんじゃないかと思う。
話して吐き出してすっきり、みたいなこともいいことだと思うけど、ちょっとやりとり意識するだけで、そこからもう一歩進めるのだ。
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「聴く」って、ただ聞いていればいいって話ではない。
聴き方によって、対話の質がすごく変わってくるってことを、意識できるといいなと思う。
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