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考えさせることと、考える気にさせること。
数か月前にキャリア相談にきてくれた方と、今月から一緒に仕事をすることになった。
なったといっても、一部のみ兼務するような形なのもあって、まだ直接会ってもいないのだけど。
相談にきてくれたあと速攻動いて、その状況などをご連絡いただいていたので、やりたいと話されていた方向に進めているのが嬉しいなと思う。
それを事前にわざわざ連絡くれたのも嬉しい。
私が相談にのったからということではなく、相談にきた時点でもう動く気でいたのだろうと思うけど、直接関係なくてもそういうところにちょっとでも関われてやっぱり嬉しいと思う。
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資格をとって以前から興味を持っている仕事をしたい、というようなご相談で、異動や兼務などを希望されていた。
資格がないとできない業務もあるけども、そうでない業務もたくさんあるし人手は足りていないので、資格なくても兼務などでできることがないか聞いてみてもいいかも、という話をしたら、誰に聞いたらいいか教えてほしいと言っていて。なので、すぐにつないだら、すぐに連絡をいれて話をしていた。
動く人は、動くための質問をしてくるなと思う。
当たり前だけど。
彼女は「誰に聞いたらいいか」って聞いてきたもんね。
動かない人だったら「どうなのか教えてください」って感じで結果を待つ方向にいくような気がする。もちろん、「どうすればいいか」とか聞いても動かない人もいるけども。
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キャリア相談では基本、アドバイスなどはしないで(情報提供はするけど)、ご自身で考える、決める、動く、というようにするけども、もともと自分でする気がない人に「考えるようにさせる」「決めるようにさせる」「動くようにさせる」というのはできないと思う。
少なくとも1回の長くて1時間の中では厳しいと思う。
「考えさせる」「決めさせる」は問い方によってできるけど、それは問いへの回答であって、自分で考えようとした、決めようとした、とは違うと思う。
「動かせる」も、決めたら動くというような人にはさせることもできるけど、問いに誘導されて決めて動くのは、自分で動くようになるのとはやっぱり違うと思う。
もともと自分でする気がある人が自分で考えたり決めたり動いたりするだけで、それが、相談っていう場で口に出すことでよりやろうとするだけな気がする。
考える気がある人が考えるのを手伝うとか、考える気になる部分を見つけるとか、できるのはそれくらいで、考える気にさせられるのではないように思う。
「考えさせる」ことで、「考えるようになる」ということもあるとは思うけど、一時的に「考えさせる」だけで、「考えるようにさせられる」と勘違いしないでいたい。