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根拠があるかどうかでなく自分がどう思うか。
「こんな理論があるから、これはいいことだ」
「こんな理論でいいって言われてるから、これをやるべきだ」
みたいな話を聞くと、もやっとする。
何かがいいよね、だからやってみよう、っていうこと自体はいいと思うんだけど。
でも、理論とかなくても、高名な誰かが言うことでなくても、いいものはいいのにね?
理論で示されたからやる、そうじゃない理論が出てきたら変える、とか、これがいいって理論が出てきたらみんなが飛びつく、とか、そういうものじゃないと思う。
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たとえば、ネガティブ・ケイパビリティは大事な力だというから、すぐに答えを出さないでいることがいいことだというから、と、じっくり考えようとするのでなく。
セルフ・コンパッションが大事なことだというから、と、自分にやさしく、自分を思いやるのではなく。
自分がそうしたいから、自分がそれを必要だから、じっくり考えて、時間をとって、自分にやさしくしたらいいじゃん?
理論とかなくても、誰かえらい人がそれはいいことだって言わなくても、自分のために時間使って自分のこと考えてやりたいようにやったらいい。
効果とかコスパタイパとか生産性とかモチベーションとかにつながるかどうか関係なく、そういう何かのためになるから自分を大事にするという話でなくて、自分が大事だから大事にするんだよね。
頭で考えて、それがいいというのならそうしよう、ってやろうとするのがだめなわけではないんだけど、いいって言われるからやる、というのと、自分がそうしたいからやる、大事だと思ってるからやる、というのでは、見えることも行動も結果も違ってくるんじゃないかな?って思う。
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これに限らず、理論として何か効果があるとか、よい結果につながるとか言われている多くのことって、そんな理論とかを知らなくても、知ってることなんじゃないかなぁと思う。
なんか大事だよな、いいことだよな、って感じているものだったりしないかな?
なんとなくいい気がするけど、どんな成果や効果につながるかわからないこと、説明できないことって、成果や効果やコスパタイパとかを見ていると、やる理由をつくれなくて、できなくなってしまう気がする。
きっとほんとは大事だって知ってるのに、必要じゃないことになってしまうことっていろいろあるのではないかと思う。
根拠があるから大事なんじゃなくて、大事だと思うことが大事なことじゃない?
一般論とか研究結果とかより、自分がどう思うかの方が自分のことには大事。
人の言うことや理論とかに踊らされないで、ただシンプルに、大事だと思うことを大事にしたいよね。
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