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わかりきれない多様さを知ること。
人を傷つけてしまうときって、意図して傷つけるとか反射的に(自分を守るためとかに)配慮なしに発言してしまうことよりも、無意識に無知なために配慮できないことが多いと思う。
認識されるようになって気をつけなければと思われるようになった(といっても全然足りてないし逆に上から目線で配慮風にされて傷つけることもある)ジェンダーバイアスとかLGBTQとかは典型的な例だと思う。
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先日、キャリアカウンセリングの学びの場でで多文化について学んだとき、アメリカでのたくさんのな人種について、それぞれの特徴やキャリアにおける現状などを読んだ。
アメリカではこれだけのいろんな人種や文化や宗教などの差がある、その多様さを知っておくのは大変だなぁとも思ったけども、でも逆に多様な人種だからこそ違いがある程度明確な分、単一民族で一見違いがなさそうに見える日本よりも、多様性を意識しやすいかもしれないとも思った。
日本だと、違いが見えにくいから余計に、自分の普通がみんなの普通のように思えてしまうのではないかと思う。
ほんとは、地域によっても違うし(地方のレベルでなくてもっと狭い範囲で)、組織ごとに文化があるし、家庭によっても違うし、それらが混ざりあってほぼひとりずつ違うものだ。
見えにくいし知らないから、気づかないだけで。
でもそれは結局アメリカでもどこでも同じで、同じ人種でも同じ地域でも同じ宗教でも、それぞれひとりひとり違うんだよね。
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どれだけ、いろんな文化や歴史や背景やそれらにもとづいた現状や課題など知っておいても、それはあくまでも基本的な知識なだけで、こんなにいろんな違いがありうるんだってことを知るだけのことだと思う。
いろんな何か、それぞれの文化や背景や違いなどがあるんだな、ということを頭に置いておく。
自分のあたりまえと同じではないはずだから、っていうことを頭に置いておく。
いくら想像してもわからない、その人だけの何かがあるもの。
だから、結局、ただ相手のことを聴くだけだなぁと思う。
相手がどんな文化や背景を持っているだろう、というのをいくら考えてもわからなくて、知っている範囲で想像したところで意味はなくて、自分には想定できない何かがあるかもしれない前提で、フラットに聴くだけ。
こうかもしれない、こんな理由もあるかも、とか余計なフィルターはかけない。
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知っておかないといけないのは、どんな文化があるか、どんな違いがあるかっていう知識の部分からではなくて、自分の持っているフィルターの方だと思う。
どんな価値観でどんな癖があってどんな風にジャッジしがちなのか。
それを自分で認識しておいて、フィルター越しに見ないように意識しておく、フィルターかけてたらそれに気づけるようにする。
多分いくら意識してても気をつけても、それでも絶対傷つけないでいられるなんてことはなくて、それはしかたないって話ではなくて、いくらしっかり意識してるつもりでもできてないかもしれないって気持ちで、人と関わらないとなぁと思う。
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で、それは、対人支援をしてる人は、ほんとにあたりまえにやらないといけないことだと思うけど、誰でもがあたりまえのようにちょっと意識できるといいと思うんだよな。
自分が知らないあたりまえがあちこちにあるよね、っていうことをみんなが知ってたら、少しでもやわらかいやさしい世界になると思うのだ。
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